夏の暑いときは、上はTシャツ一枚で過ごすことが多いです。
でも、これは、リュートにとって(体が触れる楽器は同じですが)注意すべき問題をはらんでいます。
比較的新しいセラックニス塗装の楽器は、自分の体温と湿度によって塗装面が柔らかくなり、練習に熱中している間に、Tシャツが楽器にくっついてしまいます。
気付いたときはもう遅く、楽器にくっついてしまったTシャツをベリベリッと剥がすしかなく、なすすべがありません。塗膜面にはTシャツの生地のパターンがしっかりプリントされてしまいます。
昨年、ルネッサンスリュートでやってしまいました。性懲りもなく、今年はバロックリュートでもやってしまいました。
塗膜に移ってしまった生地のパターンは、簡単に取り除く方法はありません。
リュート製作家、ギター製作家、リュートの仲間、楽器屋さん‥など、色々な人に相談してみましたが決定打は何もありませんでした。
色々なクリーナーは市販されていますが、これらは、汗や手垢、油分などの汚れを取り除くものです。数種類試してみましたが、全く、効果はありませんでした。
どうしても気に入らなければ再塗装をお願いすることになるのです、それほど目立ってしまうものでもないのです。また、再塗装するときは綺麗に塗装が剥がす必要がありますが容易ではないそうです。
「夏は要注意である。楽器と自分の体の間にセーム皮などを当てて楽器を保護しなさい。」とリュート製作家から諭されました。
それからは気を付けてセーム皮等を当てているのですが、一寸だけ弾くつもりが、いつの間にか没頭してしっかり時間が経ってしまいます。それで、今回、バロックリュートでもやってしまいました。
2008年8月26日火曜日
2008年8月18日月曜日
ガット弦注文しました。
ルネッサンスリュートにガット弦を張ってみようと思います。
Aquilaに注文を出しましたら、今日、確認のメールが来ました。
イタリアに限らずヨーロッパの夏はバカンスで仕事はそっちのけですね。
何時届くのか、あてにせず待とうと思います。
(フランスは夏に限らず仕事しませんね。・・・・余計なことを言いました。)
ガット弦の選び方については竹内さんのページを参考にさせていただきましたが、結局は自己流になってしまいました。反省と改善の日々が続くことになるでしょう。
いきなりバロックリュートの弦を代えるはハイリスクですので、ルネッサンスリュートを”人柱”にしてからにします。
Aquilaに注文を出しましたら、今日、確認のメールが来ました。
イタリアに限らずヨーロッパの夏はバカンスで仕事はそっちのけですね。
何時届くのか、あてにせず待とうと思います。
(フランスは夏に限らず仕事しませんね。・・・・余計なことを言いました。)
ガット弦の選び方については竹内さんのページを参考にさせていただきましたが、結局は自己流になってしまいました。反省と改善の日々が続くことになるでしょう。
いきなりバロックリュートの弦を代えるはハイリスクですので、ルネッサンスリュートを”人柱”にしてからにします。
2008年8月17日日曜日
mixiを始めました。
ジュンイチさんの紹介で今日からmixiを始めました。
噂では、同じような興味の持ち主と仲間になれたり、情報などを共有することができて、有用だと聞いています。
この先にどんな世界が広がるのか楽しみです。
それから、最近、WindowsでもWebブラウザはFirefoxを使えるようにしました。
Linuxと同じなので。
噂では、同じような興味の持ち主と仲間になれたり、情報などを共有することができて、有用だと聞いています。
この先にどんな世界が広がるのか楽しみです。
それから、最近、WindowsでもWebブラウザはFirefoxを使えるようにしました。
Linuxと同じなので。
2008年7月26日土曜日
花の聖母教会のレリーフ
フィレンツェの花の聖母教会のファサードのレリーフにはリュートがあることを写真で紹介しましたが、このレリーフはAugusto Passaglia とAmos-Giuseppe Cassioli兄弟の手になるものであることがわかりました。
大聖堂の公式ホームページによれば、ファサードのブロンズレリーフについて、以下のような説明があります。
1887年
大聖堂のファサードが完成
1888年
ファサードの2つのブロンズドアの製作コンペ
Augusto Passaglia とAmos-Giuseppe Cassioli兄弟が獲得
1897年
Augusto Passagliaの手になる左側のブロンズレリーフが完成
(5人の内、真ん中の女神がリュートを弾いている)
1899年
Cassioli兄弟の手になる右側のブロンズレリーフが完成
(5人の内、右から2人目の女神がリュートを弾いている)
ファサードのレリーフは後代になってからの作品なんですね。
15,6世紀からのものと勝手に思い込んでいました。
"Santa Maria del Fiore大聖堂"と言ったり、"花の聖母教会"と言ったりしていますが、同じことですのでご容赦を。
大聖堂の公式ホームページによれば、ファサードのブロンズレリーフについて、以下のような説明があります。
1887年
大聖堂のファサードが完成
1888年
ファサードの2つのブロンズドアの製作コンペ
Augusto Passaglia とAmos-Giuseppe Cassioli兄弟が獲得
1897年
Augusto Passagliaの手になる左側のブロンズレリーフが完成
(5人の内、真ん中の女神がリュートを弾いている)
1899年
Cassioli兄弟の手になる右側のブロンズレリーフが完成
(5人の内、右から2人目の女神がリュートを弾いている)
ファサードのレリーフは後代になってからの作品なんですね。
15,6世紀からのものと勝手に思い込んでいました。
"Santa Maria del Fiore大聖堂"と言ったり、"花の聖母教会"と言ったりしていますが、同じことですのでご容赦を。
Santa Maria del Fiore大聖堂の大時計

Santa Maria del Fiore大聖堂での写真を整理していたら、この写真にはリュートが描かれていることに気付きました。
大聖堂に行ったとき、ファサードをくぐって、後ろの壁を振り返るとこの大時計があったので、写真を撮っておいたのでしたが、そのときには気付いていません。
大聖堂に行ったとき、ファサードをくぐって、後ろの壁を振り返るとこの大時計があったので、写真を撮っておいたのでしたが、そのときには気付いていません。
この大時計は、初期ルネッサンスの画家パオロ・ウッチェロ(Paolo Uccello, 1397-1475)の手になるものと、大聖堂のガイドブックに解説されています。
右側の3つのアーチの中央です。ボディーの大きなリュートですね。
彼は、有名なサン・ロマーノの戦い(The Battle of San Romano)を描いた人です。この絵は、アルノ渓谷のサン・ロマーノでフィレンツェ軍(メディチ軍)がシエナ軍と壮烈に戦った史実をリアルに現しているらしいです。この話題は半年くらい前にテレビで紹介されていたのを見た記憶があります。
彼は、有名なサン・ロマーノの戦い(The Battle of San Romano)を描いた人です。この絵は、アルノ渓谷のサン・ロマーノでフィレンツェ軍(メディチ軍)がシエナ軍と壮烈に戦った史実をリアルに現しているらしいです。この話題は半年くらい前にテレビで紹介されていたのを見た記憶があります。
2008年7月22日火曜日
ナットのメンテナンス2
以前に、"Historical Lute Construction" Robert Lundberg(著)の話を紹介しました。
①Polish grooves with a fine linen thread and fine pilishing compound.
②Wax the nut with microcrystalline wax and it is finished.
①だけでも効果がわかることを書きましたが、②はまだ試していませんでした。
"microcrystalline wax"を入手しようとして、画材店や東急ハンズに行ってみたのですが難航しています。
"microcrystalline wax"は、艶出しや、塗膜・印刷面等の表面保護、接着剤や化粧品のの材料として使われているらしいのですが。
サンタイトSUNTIGHTという製品があるのですが、20kg入りの袋で売られています。そんな量で売られていても困ってしまいます。
http://www.seiko-chem.co.jp/product_list.html
100ccに満たないような小さな容器で売られていることを期待したのですが、未だに見つかっていないのです。
画材として艶出し用には「グロスワニスGloss Varnish」というものがありました。これがMicrocrystalline waxと同等なものか分かりません。東急ハンズで400円程度だったので買ってきましたが、まだ、試していません。
http://www.kawachigazai.co.jp/item/E610_76.htm
①Polish grooves with a fine linen thread and fine pilishing compound.
②Wax the nut with microcrystalline wax and it is finished.
①だけでも効果がわかることを書きましたが、②はまだ試していませんでした。
"microcrystalline wax"を入手しようとして、画材店や東急ハンズに行ってみたのですが難航しています。
"microcrystalline wax"は、艶出しや、塗膜・印刷面等の表面保護、接着剤や化粧品のの材料として使われているらしいのですが。
サンタイトSUNTIGHTという製品があるのですが、20kg入りの袋で売られています。そんな量で売られていても困ってしまいます。
http://www.seiko-chem.co.jp/product_list.html
100ccに満たないような小さな容器で売られていることを期待したのですが、未だに見つかっていないのです。
画材として艶出し用には「グロスワニスGloss Varnish」というものがありました。これがMicrocrystalline waxと同等なものか分かりません。東急ハンズで400円程度だったので買ってきましたが、まだ、試していません。
http://www.kawachigazai.co.jp/item/E610_76.htm
2008年7月10日木曜日
フレットガット

私のルネッサンスリュート(Paolo Busato 作)はブリッジの高さをギリギリに低く作られているので、そのような、ガサツなフレットの張り方ではビリついてしまいます。
そこで、ブリッジの高さが低く作られたリュートの場合は、フレットガットのゲージを1フレットから順に段階的に細くしていく必要があります。この方法は、"Historical Lute Construction"(Robert Lundberg著)229ページに詳しく解説されています。
この場合、フレットガットのゲージは厳しく管理する必要があるようで、設計上で指定されたゲージが入手できなかったので(できるとも限らないので)、それに近いゲージを巻くようにしているのですが、ビリついてしまうことがあります(弦の不良振動が原因のこともよくあります)。
そこで、あるアイデアを試したのですが、これは効果がありました。ビリつくフレットに紙片を挟むのです。プリンタ用紙(コピー用紙)を使います。紙1枚が丁度良く、2枚にすると高くなり過ぎて、ひとつ下のフレットでビリつくようになります。
確かに効果はあるのですが、しかし、見た目がよくないという欠点があります。
また、たまたま、ビリついたのが5フレットと7フレットなので、フレットマークとして兼用できて都合がよいのですが、それ以外のフレットでビリついた場合は、別の場所にフレットマークがつくことになり混乱の原因を作ってしまいます。
写真では必要以上の面積の紙片を挟んでいますが、もっと細い紙片でも役割を果たすので何とかなるでしょう。 紙を黒く塗ってしまえば分かりません。
2008年6月23日月曜日
タブラチュアエディタ
フリー楽譜の信頼性については、そのマイナス面が指摘されてきました。
しかし、タブラチュアをエディタで扱えるように、編集ソフト上に入力して電子化して閲覧可能なようにもされているものもあります。
これらは、自分で入力しようとすると大変な労力を必要とします。それを自分の代わりにやってくれていると考えれば、これは有難いものです。不備な箇所を修正するだけで済みます。
ラッシュ原稿なんですから完成度が低くてもよいではありませんか。
要は使い方次第ですね。
【代表的なタブラチュアエディタ】
Fandango Tablature composer
http://fandango.musickshandmade.com/
Fronimo editor
http://launch.groups.yahoo.com/group/Fronimo_editor/
しかし、タブラチュアをエディタで扱えるように、編集ソフト上に入力して電子化して閲覧可能なようにもされているものもあります。
これらは、自分で入力しようとすると大変な労力を必要とします。それを自分の代わりにやってくれていると考えれば、これは有難いものです。不備な箇所を修正するだけで済みます。
ラッシュ原稿なんですから完成度が低くてもよいではありませんか。
要は使い方次第ですね。
【代表的なタブラチュアエディタ】
Fandango Tablature composer
http://fandango.musickshandmade.com/
Fronimo editor
http://launch.groups.yahoo.com/group/Fronimo_editor/
2008年6月22日日曜日
ファクシミリ
インターネット上にフリー楽譜がありますが、それを使うと損をするのは自分である旨が竹内さんのページで説かれています。そこで、ファクシミリか、信頼できる古楽専門家が編集したエディションを入手することを考える訳です。
世の中には、それなりの手間隙と費用をかけて入手したであろうファクシミリを公開しているボランティア精神の高い人がいて、以下のものは閲覧可能でした。
URLが今でも現役のものもありますので、検索エンジンのお世話になればいくつかはヒットすると思います。
Ballard
Beinecke DL Manuscript
Bernardo Gianoncelli ll liuto di Bernardo Gianoncelli
Borrono
Braye Manuscript
Caroso
Cherbury lute book
Conradi
Dominico Bianchini
John Dowland;
Folger Manuscript
Cambridge_Dd2
CUL
Strobaeus
Francesco da Milano; Libro Secondo
Francesco Spinacino;
Intabulatura de Lauto Libro primo
Intabulatura de Lauto Libro secundo
Henry Playford
John Adson
John Maynard
John Playford; Skill of Musick
John Wilbye
LeRoy
Load Herbert of Cherbury's Lute Book
Michelagnolo Galilei; Il primo libro d'intavolatura di liuto
Milleran Manuscript
MS15117
Nicolas Vallet; Het tweede boeck van de Luyt-tablatuer
Reusner
Robert de Visee
Robert Dowland;
Varietie of Lute Lessones
Musicall Banquet
Robert Jones; Musicall Dreame
Sampson Manuscript
Thomas Campion
Thomas Robinson; School of Music
Tobias Hume
Trumbull lute book
Various Intabolatura de leuto de diversi autori
Vincenzo Galilei; Fronimo
Weiss;
Dresde
Vienna V1078
Vienna V18761
Vienna V18829
Moscow Manuscript
William Barley
Willoughby lute book
世の中には、それなりの手間隙と費用をかけて入手したであろうファクシミリを公開しているボランティア精神の高い人がいて、以下のものは閲覧可能でした。
URLが今でも現役のものもありますので、検索エンジンのお世話になればいくつかはヒットすると思います。
Ballard
Beinecke DL Manuscript
Bernardo Gianoncelli ll liuto di Bernardo Gianoncelli
Borrono
Braye Manuscript
Caroso
Cherbury lute book
Conradi
Dominico Bianchini
John Dowland;
Folger Manuscript
Cambridge_Dd2
CUL
Strobaeus
Francesco da Milano; Libro Secondo
Francesco Spinacino;
Intabulatura de Lauto Libro primo
Intabulatura de Lauto Libro secundo
Henry Playford
John Adson
John Maynard
John Playford; Skill of Musick
John Wilbye
LeRoy
Load Herbert of Cherbury's Lute Book
Michelagnolo Galilei; Il primo libro d'intavolatura di liuto
Milleran Manuscript
MS15117
Nicolas Vallet; Het tweede boeck van de Luyt-tablatuer
Reusner
Robert de Visee
Robert Dowland;
Varietie of Lute Lessones
Musicall Banquet
Robert Jones; Musicall Dreame
Sampson Manuscript
Thomas Campion
Thomas Robinson; School of Music
Tobias Hume
Trumbull lute book
Various Intabolatura de leuto de diversi autori
Vincenzo Galilei; Fronimo
Weiss;
Dresde
Vienna V1078
Vienna V18761
Vienna V18829
Moscow Manuscript
William Barley
Willoughby lute book
2008年6月13日金曜日
ヴァザーリの回廊

ウフィツィ美術館の窓からこのようにヴァザーリの回廊(ヴェッキオ橋)の全景が眺められるのですね。
アーモイタリアという、私のような語学も含めてイタリアに不案内な人たちをサポートしてくれているイタリア在住の若い日本人のグループがあります。
http://www.amoitalia.com/
今回、ウフィツィ美術館の予約を取ることでお世話になり、おかげで、並ばすに入場することができました。
正確に言うと、予約している時間が来るまでは並びます(それは当然です)。
また、飛行機に乗るとき程ではないのですが、セキュリティチェックのために並びました。しかし、係員たちは仕事の要領が悪いですね。テキパキ動いてくれれば並ぶ時間はうんと短縮できるはずなんですが。でも、日本人の方がせっかちなのでしょう。
いずれにせよ、アーモイタリアの存在には感謝しています。
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