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2024年6月9日日曜日

Facsimiles list updated

右カラムのFacsimiles情報について、これまででは少し大き目の更新を施しまた。
同じ実体において、紹介のされ方、表示のされ方、検索から飛んだ場合で、異なるURLが存在することから、重複してリストに載ってしまうことがありました。また、図書館によってはサイトの更新時に、微妙に異なる作品名や説明文が付けられることもあります。
重複を避けるために、本サイトでは参照先のURLは極力パーマネントURLに統一するようにしています。 重複が判明したものは削除しましたが、検索の都合上、あえて重複を許しているものがあります。
なお、今回は、 (D-B), (D-BNu), (D-KA), (D-Tu) にて19世紀ギターの作品が沢山見つかりました。また。 (D-Dl) にはBasso Continuo関連作品を沢山追加しました。

Facsimiles information in the right column has been a little major updated.
Different URLs exist for the same facsimile depend on how they are referred, displayed, if you jumped from a search, etc.
Duplicated information could be on the list so far. This site tries to unify URLs to permanent URLs.
Duplicated information has been removed, but for the convenience of searches, some duplicates have been daringly allowed to exist.
In addition, this time, (D-B), (D-BNu), (D-KA), (D-Tu), many 19th century guitar works were found. Also. (D-Dl), many Basso Continuo related works were added.

2024年5月20日月曜日

Francesco da Milano

Bibliothèque nationale de France

6年前のスキャンはカラー、今回のものはモノクロ

Francesco da Milano

Intabolatura de lauto di Francesco da Milano novamente ristampata. Libro primo

 Date de mise en ligne : 28/04/2024


Francesco da Milano

Intabolatura de lauto di Francesco da Milano novamente ristampata. Libro primo

Date de mise en ligne : 19/08/2018


Hans Neusidler

Bibliothèque nationale de France

2つのスキャン 元のコピーの実体は同じ

Neusidler, Hans

Das ander Buch . Ein new künstlich Lautten Buch, für die anfahenden Schuler

 Date de mise en ligne : 05/05/2024




Neusidler, Hans

Das ander Buch . Ein new künstlich Lautten Buch, für die anfahenden Schuler (another copy)

Date de mise en ligne : 05/05/2024


2024年3月7日木曜日

Bataille, Gabriel : Airs de Cour

Bibliothèque nationale de France

Bataille, Gabriel 

Airs... avec tabulature de luth (Plus 6 recueils d'Airs de Cour.)

Date de mise en ligne  :  03/03/2024

これまでに12冊が公開されていましたが、新たに6冊が追加されました。





2024年1月10日水曜日

Thesaurus Gratiarum, Jean Daniel Mylivs [PL-Kj]

Jean Daniel Mylivs (Johann Daniel Mylius)

Thesaurus Gratiarum, In Qvibvs Continen-tvr Diversorvm Avthorvm Cantiones Selectissimae, Vtpote:... Par Jean Daniel Mylivs, & c. Frankfurt nad Menem 1622. [NDIGMUZ030714] 1622.


LSAメーリングリストでこの作品の存在を知りました。

オリジナルは経年劣化により背景が濃色となりノイジーなので視読性は良くありません。

ノイズサプレッシング処理を施して、読み易くしてみました。

今回はベストチューニングしていないので完ぺきとは言えませんが、オリジナルと比べると大幅に読み易くなっています。

【注意】この曲集は誤りが多いことで知られているそうです。


This piece was recently introduced by Mr Tristan on the LSA mailing list.

The original has deteriorated over time, background is dark and noisy. Therefore, visibility is not so good.

I applied noise suppression processing to make it easier to read.

This time I didn't do the best tuning, so I can't say it's perfect, but it's much easier to read than the original.

Note ! : Mr Ron Andrico said that The Mylius print is famous for its many errors, so enjoy playing from the facsimile need to go through the process of making corrections.


Original

Noise suppressed

Noise Suppressed Version Here. 195MB.


2023年10月8日日曜日

Dolmetsch Collection

(GB-Eu) University Library, Edinburgh

Early seventeenth-century manuscript of Italian and French lute music in French tablature. c 1620. [Coll-2073] 

Michelangelo Galilei/  Vincenzo Galilei / Galileo Galilei / John Dowland


エジンバラ大学の図書館、かつては曲集の全ページが収められたPDFをダウンロードできたのですが、最近は、それができず、1ページ毎に開いて画像をダウンロードして、閉じて、次のページへという感じで、いちいち面倒でやってられません。某独人が困っていました。

ということで、元の画像ファイルをダウンロードしてPDFを作りました。全578ページ、945MBとなりました。オリジナル品質は保ちたいので圧縮していません。

高速なネットワーク、高速なPCが普及した現代では、この程度のファイルサイズは問題とならないでしょう。

作成したPDFとオリジナル画像(jpg)は David Smith氏のサイト に提供しました。 

興味のある方は訪ねてみてください。彼は圧縮バージョンを作ってくれました。十分に読めます。



2023年7月16日日曜日

Robert de Visée

 今年の初夏にかけて、BnF Gallica から、沢山の古楽系蔵書がオンライン公開されています。いづれ、"Facsimiles: Bibliothèques" を更新しておきます。

下記の Robert de Visée は他でも見ることができなかったもので、世界初公開だと思われます。

Date de mise en ligne  :  25/06/2023

Livre de pieces de theorbe et luth tirées en partition, dessus et la basse chiffrée, composées par R. de Visée ordinaire de la musique de la chambre du Roy.

Visée, Robert de (1660?-1733?).

Date d'édition :  1700-1730

画像品位は良好です。



2023年3月21日火曜日

Allemande

このシミは何とか落とせるかも知れない。

  (この曲には、もっと厄介な「裏抜け」がある...。)



【追記】

巷で騒がしい Chat GPT

冒頭に戻って来た答が面白いです。


質問

「デジタル化された古文書にみられる裏写り、裏抜けを消す方法」


回答

1. デジタル化された古文書にみられる裏写りや裏抜けを消す方法については、画像処理ソフトを使用することが一般的です。例えば、背景の薄いパターンを残したまま裏写りだけを除去する方法があります 1)。

2. また、古い文書の場合、酸化による黄ばみや古いシミには漂白剤やしみ抜き剤を使用することができます 2)。

3. このような画像処理ソフトには、Adobe PhotoshopやGIMPなどがあります。これらのソフトを使用することで、裏写りや裏抜けを消すことができます 3)。


上記に添付された参考サイト1), 2), 3)

1) スキャン時に濃度等を調整して裏写りを防止する方法。

2) ディジタル画像に漂白剤や染み抜き???

3) Photoshopを使って手動で消していく....


何度かやり取りして、deep Learningの実装に関するところまで話は進みました。

使い方によっては役に立つかも知れない。



2023年1月31日火曜日

モダン譜

装飾を加えたり、旋律線を一部変更したりするとき、何時でも、何度でも修正が可能なモダン譜に移しておくと便利です。

タイプミス撲滅のためファクシミリと対比しながら使います。




2022年12月7日水曜日

Gavotte

今回はDeep Learningではなく、従来手法を使ってクリーニングしました。

オリジナルのBecker III.11.3 - BWV 995は退色やシミが軽微なので、面倒なプロシージャは必要なく、パラメータを決めたら、後はバッチ処理にて全ページ一括処理します。

基本は、バックグランドノイズを落として、モノクロ化し、コントラストを補正します。最後に周辺の黒い領域をトリミングします。

黒い領域は、ディスプレー上で見るときはあまり気になりませんが、印刷したときは、見苦しいだけでなく無駄に黒インクを消費してしまいます。


Original


Noise Reduction


Monochrome


Contrast  Compensation


Border Trimming

2022年8月2日火曜日

Deep Learning (2)

まだ一部の研究事例しか見ていないが、ガウシアンを始めとする数学的手法で発生させたノイズを用いているので、それとは異なるノイズは無視される(効果がない)。

学習を必要とする手法Rを試す。説明が不親切なため学習のステップに進めない。

今日はここまで。

Pre-trained dataを使った結果
小さめのショットノイズは除去されているが、大きい画素が無視されている。
また、横線や文字が平均化フィルターをかけたようにボケている。

 

Original

Denoised

 

2022年5月14日土曜日

Deep Learning

 ファクシミリのクリーニングに役立つはずと思い、巷で騒がしい「Deep Learning」をいじってみた。色々な提案があるのどれがよいかサッパリわからない。とりあえず目に入った教師データなしの方法を試す。ノイズに埋もれた画像から元の画像を取り出すということなのだが...。

たまたま目に入った手法で上手く行ったら目出たいが、そうは簡単に問屋は卸してくれないようで。

処理時間はBerbara(女性の名)で約40分、タブラチュアで約30分。

プラットホームはGoogle Colab. GPUあり


ノイズだらけの中から復元するこの技術は素晴らしいが、定量評価のためかノイズパターンは固定されており、元々含まれていたノイズを落としてくれるものではない。

「教師不要でありながら、何が信号で何がノイズなのか判別できる」というのはさすがに都合が良すぎる?!

ということで、他にどんなアプローチが提案されているか調べてみる...。


2022年4月29日金曜日

Losy, Menuet et Air. (2)

前回版に対し横線の修復方法を変更

【着眼】
オリジナルのタブラチュアの文字部分はそれ自体は高コントラストであり読み易い。
しかし、裏抜けが強く現れているため読み難い。
また、裏抜けと横線は濃度やコントラストが類似している部分が多い。

【処理】
1.裏抜けを抑圧して文字を優先的に抽出。
  このとき部分的に横線に消えてしまうことは次の処理でカバー。

2.横線だけを抽出する。
  この作品では元々横線の太さや濃度が一様ではない。

  特に6コースの線は細く擦れている部分が目立つ。

  グラフカルな方法で直線を上書きすると、そこだけ整い過ぎて違和感がでてしまう。

  なので、綺麗に残っているコースの線の複製を6コースの位置に重ねる。

  これで、綺麗に整った横線ができる。

3.結果、文字を優先的に抽出した画像と、横線を優先的に抽出した画像とを重ねる。

  全体として整った綺麗な画像が得られる。


2022年4月14日木曜日

Losy, Menuet et Air.

(PL-Wtm) Tabulatura lutniowa RM 4140 olim Mf 2008 からのレストアです

このオリジナル譜の特徴は、

1. タブラチュアの文字は鮮明

2. 文字に比べ横線は薄く、最下段の線は他に比べて細い

  (5線譜の用紙に線を1本追記したように見える)

3. 裏抜けが著しいが、文字に比べて薄め

  (最上段の横線は1コースを2コースと読み間違えそうなほど紛らわしい)


裏抜けを抑えるフィルタをかけてから文字をレスキューすると横線も消えてしまいます。なので、別途、横線を抽出してから太さや濃度が均一になりすぎないように揃えてから、レスキューした文字と合成しました。


Original



Restored


2022年2月20日日曜日

Gigue, Losy (GOËSS)

 Minkoff は手間のかかる手作業によりノイズを落とし、クリアな原稿を作ってくれていましたが、Tree Edition はそのような特別な配慮はなく、単純モノクロ化処理をしてしまっています。オリジナルが持つ情報の大部分は捨てられているので、復元・清書を自動化することが難しくなります。
オリジナルに接したかったのですが、今回もやむなく、Tree Edition 版から抽出した画像を使うことにしました。
大きなドット状のノイズを落とす方法を色々試し、何とか、ましなタブラチュアができました。

 

Tree Edition - 10v -
 

Tree Edition - 11 -


After Cleaning  - 10v -

After Cleaning  - 11 -

Jakob Lindbergの演奏、流麗ですね。

2022年2月13日日曜日

Gigue, Losy (Rostock)

Rostock Ms Mus Saec XVII.18-52-2

Tree Edition 版から Gigue

Tree Edition 版はとても綺麗とは言えないですね。 Universitätsbibliothek Rostockで公開されていないか調べてみましたが、見つけられませんでした。 

それで、やむなく、Tree Edition 版をクリーニングしてみました。まだ、改良の余地は十分にあります。 

左:Tree Edition 版   右:クリーニング版


【改良版】
ノイズフィルタの種類を変えてみました。水平線部に目立っていた「擦れ」感が大幅に解消されました。

Losy, Gigue 1

Losy, Gigue 2




2022年2月4日金曜日

BWV 1000 FUGA (3)

 Becker III.11.4 にはスコアも含まれていたので、ついでにクリーニングしました。