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2020年7月12日日曜日

弦が切れる瞬間

いつもリュートをケースに入れて保管している人は、ある時、ケースを開けたら弦が切れていたというのはよくくあることです。
最近は、ケースに入れず壁に掛けているので、切れる瞬間には立ち会えると期待していましたが、残念ながらその瞬間は部屋にいないことが多く...。
本日、やっと立ち会えました。切れる瞬間は派手な音がするのかと思いきや、「パチッ!」ではなく「プツッ」でした。
バロックギターの第2コース、2フレット目付近がケバ立ってきていたので替え時と思っていたところでした。

第2コースの1本が

壁掛けは便利です

2020年3月3日火曜日

バロックギター

今日は、手が痛くて練習は少しだけ。

フレットガットを張り替え
ついでにフレットマークも貼り替え



















2019年11月28日木曜日

テオルボの指板上弦(2)

前回、指板上の5,6,7コースをAquilaのガット弦に替えてみたところ、ガット弦らしい柔らかい音色にはなったのですが、倍音が多く含まれる拡張弦との間での音色のギャップが広がってしまいました。
今回、5,6,7コースをGamutに換えてみました。鮮明さに欠けていた音質が幾分かはメリハリのある音質になりました。拡張弦との間での音色のギャップは心持ちだけ改善されたようです。
 5 course - Normal, Gamut
 6 course - Pistoy, Gamut
 7 course - Gimped, Gamut
しかし、拡張弦との間での音色のギャップは、同質材料の弦を使う限りは原理的に解消不可能です。
指板上限を複弦にして倍音を増やすことは一案かも知れません。どこかで試してみようと思います。拡張弦との間での音色のギャップが少ないピラミッドの巻弦に戻すことも?


2019年11月3日日曜日

テオルボの指板上弦

これまで、テオルボの指板上弦5,6,7コースはPyramidの巻弦を使っていました。ですが、ピラミッドの巻弦はバテて音色がボケてくるのが速いです。ピラミッドの巻弦を使ってきた理由は、拡張弦との間での音色のギャップが少ないことです。
いつか、ガット弦に変えようと思っていたこともあり、指板上の5,6,7コースをAquilaのガット弦に替えてみました。確かにガット弦らしい柔らかい音色になりましたが。その反面、拡張弦(Gamut)との間での音色のギャップが広がってしまいました。
今、練習している曲の通奏低音では、指板上の7コースと拡張弦の8コースとの間を行き来しますので、音色のギャップは困った問題です。拡張弦はその性質上、細い弦を長く張っていて、その弦長に対してよりブリッジ寄りに弾いていることになるので、ガット弦であっても倍音が豊富になりますが、指板上の弦は倍音が抑えられています。
弦の選定により解消できるのか....。





























2019年8月11日日曜日

Biwa at Shirakawa-go

白川郷で琵琶を見ることは想定外でした。
Lute and Japanese Biwa have the same ancestor.
At Shirakawa-go, a World Heritage.

























2018年9月9日日曜日

Archiluth

Thomas Dunfordがリュートの歴史:Histoires d'instruments : luth, archiluth, théorbeを解説。
彼が使っているGiuseppe Tumiati作のアーチリュートは、パリのMusée de la musiqueに展示されているMatteo Sellesをベースにしたもの。
ただし、ローズが3個から1個へ、複弦が単弦に、また、サウンドボード上に貼りフレットを拡張するなど変更が加えられている。



2017年10月13日金曜日

Nut

ジャーマン・テオルボの拡張弦のナットです。
この溝の切り方にどういう意味があるのでしょうね?
ビリ付き防止には役に立っていないような気がします。

This is an nut of extension string on German Theorbo.
I wonder what does this groove cutting mean?
I think it's not useful for prevent buzz.









2017年9月30日土曜日

14コースジャーマン・テオルボ

30余年前に製作され、そのまま楽器庫に眠っていました。
今春には弦を張り替えましたが、レパートリーの都合上 、この楽器を使うことがありませんでした。
先日、再度触れてみましたが、弾かれていない楽器なのでやはり鳴ってくれません。特に高音側の弦の響きは貧弱。
しばらく「慣らし運転」 してみます。息を吹き返してくれるといいのですが。
Aチューニングのテオルボの代用として使いたいので弦を一部変更しました。


2017年8月21日月曜日

Database of Historical Instruments

歴史的なリュートに関するデータベースがLSAにあることを知りました。
製作者または製作年等を入力すると候補の楽器がリストアップされ、諸元を知ることができます。
Database of Historical Instruments on LSA.

2017年4月22日土曜日

ジャーマン・テオルボの弦を交換

大学所有のリュート属楽器は3台ありますが、永く弾かれることがありませんでした。
勿体ないので使わせていただくことにして、ジャーマンテオルボの弦を交換しました。
この楽器は14コースまで張れるジャーマンテオルボなのですが、何故かテオルボ in Gが指定されていました。今回、ニ短調調弦に戻しました。また、13コースまでとしてあります。
永く弾かれていないだけに、1,2コースは弦だけが鳴って表面版は共鳴していない感じです。しばらく様子をみます。
どこかで14コースを加え、高音側も張り替えてテオルボ in Aの代用とすることも視野に。


2017年1月31日火曜日

Folding theorbo by Francisco Hervás

Francisco Hervásのフォールディング・テオルボは後方に折るタイプです。



2017年1月22日日曜日

Jacobsen demonstrates folding theorbo improved version.

以前にもJacobsenはフォールディング・テオルボを紹介していましたが、ケースに隠れてヒンジ部分が良く分かりませんでした。改良版を作ったようです。ヒンジ部も含め楽器全体が良く見えます。


こちらは以前版


2016年11月11日金曜日

THEORBO / CHITARRONE at Christies

A THEORBO LUTE OR CHITARRONE
AFTER GIOVANNI TESLER, ANCONA, 17TH CENTURY

GIOVANNI TESLER, ANCONA, 1615 がクリスティの競売にかけられます。
‎Christopher Goodwin‎ 氏によれば、、Xデーは11月22日とあります。

---  落札されていました。  Price Realised GBP 25,000 (USD 30,825) ---

14 courses, the bowl back of alternating ribs of yew sapwood and yew heartwood, with ebonized pegbox and fingerboard 78 in. (198 cm.) high

木製のフレットが貼り付けられたものの様で、ナットの形が異様に感じます。
また、オリジナルの楽器なら表記に After.... とあるのはおかしい。


















2016年11月6日日曜日

古楽器展示

【2台のチェンバロによるミニコンサート】
名古屋音楽大学での本コンサートは古楽器展示も併設でしたので、リュート系は私が紹介・説明に立たせていただきました。3本のリュートは名古屋音楽大学所蔵です。
リュートのことはご存じの方が何人か来られ、バッハのリュート組曲のCDを幾つか持っているという方もいらっしゃいました。




































2016年11月2日水曜日

Small instrument in G

30年以上前に製作されテオルボ調弦で1コース=Gを指定された小型の楽器があります。
大型の楽器ではGに下げるのは自然で歴史的にも存在するようですが、小型の楽器なのに上げるのでなく下げるよう指示されていることについて歴史的信憑性を調べています。

*** Theorbo ***
String length 695mm, Diapason 955mm
1, 2 courses reentrant
1course = G
Theorbo tuning
Double strings on fingerboard
Model is unknown

*** Chitarrone ****
String length 667mm, Diapason 1455mm
1, 2 courses reentrant
1course = G
Theorbo tuning
Double strings on fingerboard
Metal strings
Model is unknown

2016年9月27日火曜日

テオルボを持ってバス移動

本日、大学のゼミ室まで名古屋市バスに乗ってテオルボを持参しました。バス利用は大変だと言うことが分かりました。電車とは大部様子が違います。日頃は気にも止めませんが、バスの内部はポールが多いですね。垂直のポール群、天井から下がった水平のポール群。
一番後ろの席の真ん中に座れば周りへの迷惑が少ないと思いましたが、低床式のバスは後方は床面が高く、テオルボが天井に当たって向きを変えるのも容易でないということも分かりました。結局、中程の降車ドアより前方側の席が良いようです。
おかげで、あちこちをぶつけてしまいました。Kinghamのケースで良かった。このケースはグラスファイバで補強してあるので普通のケースよりも重いですが仕方ないですね。



























2016年7月20日水曜日

Pegs & Nut

ペグは柔らかめの木材で作られているので、長く使っていると、弦による圧力で巻いている部分が凹んできたり、テーパ部分がすり減ってきますので、リュート製作家のPaolo Busato氏に予備のペグを作ってもらいました。
写真はバロックリュートのトレブルライダーに付く1コース用のペグと2コース用で、また、バスライダー用のナットを作り直したく、大まかに成形したナットも合わせて作ってもらいました。
時間をみて、自分で微調整をして仕上げるつもりです。

















2016年5月3日火曜日

パドヴァ式テオルボ

櫻田さんが録音に使われた「パドヴァ式テオルボ」と同じタイプの楽器が売りに出されています。
Stephen Murphy (1994)
IVO MAGHERINI (2015)

図の左、1番が「パドヴァ式テオルボ」 (Praetorius, Syntagma Musicum II)



2015年9月19日土曜日

European Stringed Instruments

ROYAL COLLEGE OF MUSIC
Museum of Instruments, Catalogue Part III
European Stringed Instruments

保存されている楽器のカタログです。かなりの数があります。

p.54
Lutes, Chitarrones, Mandolinos, Neapolitan Mandolins and Regional Lutes

p.88
Citterns and English Guitars

p.102
Guitars, Chitarra Battente, Guitar-cittern, Lyre Guitar and Harp-lutes


2015年4月30日木曜日

Le Luth Doré

Le Luth Doré がまもなく低価格リュートの提供を開始します。

ヨーロッパの製作家の知見を使ってパリでデザインされ、中国の工場で製作されるリュート。
900ユーロと1450ユーロの2種の8コースリュートがあり、初期ロットの50本にはMiguel Yisrael氏のサインが入る。
試作品が現在パリにあり、幾人かのリュート奏者が試奏。スチューデントリュートとしてはかなり出来の良いものらしい。偏見はもはや忘れようとも。
バーゼルスコラカントルムのリュート奏者・教師Peter Crotonによる録音を11月には聴くことができそうです。