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2024年4月17日水曜日

Cyber Attack

本日、リンクアドレスを経由して大英図書館を訪ねたら、そのようなページは見当たらないとの表示が。システムがリニューアルされてアドレスが変わったのかと思いました。
しかし、よく見ると違います。「サイバー攻撃」を受けていたのでした。
3月8日には公式アナウンスが出ています。完全復旧には時間がかかっているようです。
回復されるまで待ちましょう。

British Library has cyber-attacked. Shall we be patient for the time.
 

2023年7月12日水曜日

Eugen M.Dombois

 学生時代の昔、FM放送でバロックリュートというものを初めて聴き、バス弦の迫力に魅了されました。演奏はEugen M.Dombois。録音したテープを何度も聴き返していましたが、やがて、LPを見つけました。




Domboisの演奏は、NHKの皆川達夫さん、民放の服部幸三さん、どちらの番組だったか、覚えていませんが、どちらも毎週の楽しみでした。

この頃はリュートなぞ持っていないので、ギターで弾いていました。もちろん無手勝流で。全音から出ていたBruger版リュート組曲全集(800円)。


ある年に、ギタルラ社で中古のバロックリュートを入手しましたが、近隣に「リュート教師は見当たらず」でした。誰からも指導を受けることなく弾ける訳はありません。

2023年1月31日火曜日

モダン譜

装飾を加えたり、旋律線を一部変更したりするとき、何時でも、何度でも修正が可能なモダン譜に移しておくと便利です。

タイプミス撲滅のためファクシミリと対比しながら使います。




2022年5月14日土曜日

Deep Learning

 ファクシミリのクリーニングに役立つはずと思い、巷で騒がしい「Deep Learning」をいじってみた。色々な提案があるのどれがよいかサッパリわからない。とりあえず目に入った教師データなしの方法を試す。ノイズに埋もれた画像から元の画像を取り出すということなのだが...。

たまたま目に入った手法で上手く行ったら目出たいが、そうは簡単に問屋は卸してくれないようで。

処理時間はBerbara(女性の名)で約40分、タブラチュアで約30分。

プラットホームはGoogle Colab. GPUあり


ノイズだらけの中から復元するこの技術は素晴らしいが、定量評価のためかノイズパターンは固定されており、元々含まれていたノイズを落としてくれるものではない。

「教師不要でありながら、何が信号で何がノイズなのか判別できる」というのはさすがに都合が良すぎる?!

ということで、他にどんなアプローチが提案されているか調べてみる...。


2022年4月3日日曜日

不要な領域を消す

 写ってしまった人や物を、あたかも、最初から写っていなかったかのように補正するソフト

いくつもありますが、得意なのは、背景が草むらや草原、樹木の茂、砂浜、砂利路面、水面、空など、どれもきめ細かいパターンが広がっているものです。

皆さん、草の葉の1枚1枚は微妙に形や向きが違っていても、いちいち気にしていませんよね。

原理は簡単。消したい領域の周辺の画像をコピペしているだけです。きめ細かいパターンが背景なら、それをコピペしておけば人の目を騙せるのです。

(1枚の画像のみを用いて人物等で隠れた領域を復元することは不可能です)

そのコピペの時にボカシを入れたり、どの領域からコピーするか、消したい領域の輪郭を自動抽出するなど、開発者にによって個性があります。

当然ですが、きめ細かいパターンが広がっていない背景の写真では残念な結果になります。期待はしていませんでしたが、ファクシミリのクリーニングにおいては、背景部分の汚れやシミにに限って言えば、汚れていない領域をコピペすることで問題ないですが、文字や線の擦れや汚れの修復においては、このようなソフトは殆ど役に立ちません。


桜折る馬鹿、....。 通行人もいません。

水面が背景だと全く分からない。

左の人は上手く消せた。中央の2人のいた場所がおかしなことに。右の人は消せたが。

お兄さんがいた場所がおかしなことに。

銅像があった場所はモダンアート?!

コピペで誤魔化そうとするとこうなる。

他の部分からのコピペでは解決できない問題


2022年1月10日月曜日

Cleaning Technology for Facsimiles (2)

脇道に逸れてしまいますが。

ついでながら、BNF Gallicaからいくつかの絵を見繕って適用してみました。
浮世絵はどちらかと言うと、階調の少ない平坦な絵ということもあり、ノイズを取ってあげるだけで鮮明になりますね。製版されたときはもっと鮮やかだったでしょう。

原画とノイズ除去後を比較してみます。

飛鳥山花見(原画)

飛鳥山花見(ノイズ除去後)

山谷(原画)

山谷ノイズ除去後

日本橋雪晴(原画)

日本橋雪晴ノイズ除去後

日本橋雪中(原画)

日本橋雪中ノイズ除去後

 

2022年1月5日水曜日

Cleaning Technology for Facsimiles

ファクシミリをクリーニングするために開発したソフトウェアを、Web年賀に用いた浮世絵に適用してみました。

ファクシミリでは基本的に「文字」や「直線」のような細いものが修復の対象ですが、絵画ではさらに「面」が含まれます。

浮世絵に適用してみたら、ノイズを抑圧するだけで輝度ムラと色ムラが低減され、鮮明に見えるようになったのは、ちょっと、うれしいです。

Techniques for cleaning up facsimiles have been applied to the UKIYO-E.

Several technologies and their parameters should be applied depending on the type of noises.  In this case, just by removing the noise, uneven brightness and uneven color are suppressed, and the UKIYO-E becomes clearer.


この広重の浮世絵はフランス国立図書館蔵

Original from Gallica


オリジナルは何かに擦れて付着したかのような、または煤けた感じで汚れていますが、ノイズを抑圧するだけで、輝度ムラや色ムラが低減されて鮮明になりました。

PCの大型ディスプレーで見ると違いがはっきり分かります。

Noises Suppressed with preserved signal


カラー画像は綺麗でも、そのままモノクロ化しただけでは薄暗く見えます。

Monochromnized


そこで、コントラストを強調しました。

High Contrasted

さらに、コントラストを強調しました。

暗い部分がつぶれているように見えますが、ファクシミリの文字や線のような対象では、ここまで、または、もっと強調する方が良い結果が得られることがあります。

High Contrasted more

どれかの画像をクリックすると、マウスやキーボードで画像を切り替えられ、比較が容易になります。


2021年12月23日木曜日

Drawboard PDF

Surface Pro上でpdfにタッチペンで書き込める使いやすいアプリです。表示しているタブラチュアに色々書き込みしています。

しかし、ある日突然、Bluetooth Pedal Page Turner に応答しなくなりました。その直前にアップデートされたセキュリティソフトがブロックしているのか等、色々調べましたが...。

それで、Drawboard(Melbourneに拠点の会社)に問い合わせたら、「コントロールキーを同時に押せば受け付けるように仕様を変更した」との回答が。確かに、コントロールキーを押しながらペダルを踏むとページ送りができている。だが、「それではPedal Page Turnerの存在価値であるハンドフリー機能が使えないのは意味がない。他のアプリ、Adobe ReaderやPowerpoint等では使えている」と伝えたら....、

本日、回答がきました。

「コントロールキーを受け付ける条件から外して元に戻したので、アプリを更新し、期待に沿っているか返事が欲しい。」

問題は解決しました。




2021年5月22日土曜日

BSテレ東 おんがく交差点

 リュート&アーリーギターソサエティ・ジャパンでお世話になっている櫻田亨さんがテレビ出演されます。

リュートの演奏だけでなく、面白いお話も合わせて聞けると思います。


BSテレ東 おんがく交差点

2021年5月29日(土) あさ8時放送!



2021年5月12日水曜日

LSA Journal

3月30日にFacebook上でアナウンスがあったのを忘れていました。

LSA Journalが非会員にも公開されるようになりました。無償です。

The Lute Society of America Journal goes ‘open access’


2021年2月24日水曜日

Tree Edition

 昨年末にTree EditionのAlbert Reyerman氏の訃報とともに、しばらく、休業状態になるとのアナウンスがありました。氏の功績にはリュートファンとして感謝したいと思います。

ただ、誰かが継いで再開するのだろうと思っていましたが、そうではないようです。

イギリスのリュート協会のWebページ上で、Tree Editionのこれまでの出版物のpdfが公開されました。ということは、Tree Editionが再開する考えはないということのようです。

pdfの公開に際して心配なのは、現在活動中の著作者の著作権、もっと細かく言うと、著作者の死後70年経過していない著作物の著作権の扱いです。著作権を出版社に譲渡する契約をしているのであれば問題ないですが。


2021年2月7日日曜日

Surface Pro 7

Macユーザーではない私にとって、iPad(9.7インチ)は使いたい機能が少ない中途半端な端末。

画面の大きいiPad Proを楽譜閲覧用にと一度は脳裏に浮かびましたが、これまでの資産の全てが共有でき、母艦と同様に本格作業ができるSurface Pro 7を選びました。

A4サイズより一回り小さいが、楽譜閲覧用には十分

OSはWindows10なので母艦と同じ作業ができる


2020年12月29日火曜日

フレットガット

 ロバート・ダウランドはVarietie of lute lessons(1610)にて、どのゲージをフレットに使うかを説明しています。


let the two first frets neerest the head of the instrument (being the greatest) be of the size if your countertenor, then the third and fourth frets must be the size of your great meanes: the fift and sixt frets of the size of your small meanes: and all the rest sized with trebles. These rules also serve for viols, or any other kind of instrument whereon frets are tyed.

また、luteshop.co.ukの記事では、以下のように読み直しています。

So the first two frets should be the same size as the fourth course (perhaps about .75mm), the third and fourth the same size as the third course (about .60mm), the fifth and sixth the same size as the second course (about .50mm) and the rest the same size as the trebles (about .40mm).

これは、Varietie of lute lessons(1610)の文章説明の次ページの図から、countra tenor = 4コース、great meane = 3コース、small meane = 2コース、treble = 1コースであることが分かるので、そのように言えることになります。


全体に細いゲージなので、それだけアクションも低く設定され、弾き易い楽器になるでしょう。ちなみに、この記事では、John Dowland (1610)とありますが、Robart Dowland (1610)の間違いです。

2次資料、3次資料からは確証が得られず、分からないことがあったりします。原典に接するとより広い知見が得られる可能性があるでしょう。時間的余裕があればですが。

2020年11月5日木曜日

GASPAR SANZ ET LA GUITARE ESPAÑOLA ; MANUEL MORAIS

 本棚の隅にしまってあった資料を見ていたら、マニュエル・モライシュ氏によるバロック・ギターの記事が残されているのを発見しました。しかし、切り抜きがあるのは「その1」だけで、後半の「その2」がありません。この頃は現代ギターは定期購読していたはずなのに。

また、当時はバロック・ギターは持っておらず、ここに書かれている内容は何も理解していなかったと思います。

ちなみに、著者のマニュエル・モライシュ氏はLeunam Siaromが本名で、Manuel Moraisはアナグラム名だということを、バーゼル時代の同級生だった佐藤豊彦先生から伺いました。




2020年10月13日火曜日

バロックギターのビリつき

 この2~3カ月、バロックギターの1コース開放弦がビリつきます。どれかフレットを押さえているとビリつきません。弦が第1フレットに触れているのかと思い、フレットをナットの下までずらして、決して弦が触れないようにしてもビリつきます。

もしかしてと思い、表面板に手で触れてみるとビリつきは収まりました。製作家に相談したら、やはり、バーの端部の接着が剥がれてきているとのことです。修理はどのような内容になるか説明してくれました。表面板の一部を剥がして隙間から膠を塗る作業になるようです。

とは言え、イタリアに送るとイタリアに送ると輸送費の方が高くつくので、国内で修理先を探しているところです。

ちなみに、天気の良い乾燥した日には問題は起こらず、雨または曇りの湿度の高い日に起こります。これはよくあることだそうです。


表面板を触るとビリつかない


2020年8月23日日曜日

Wayne Cripps

LSAのlute mail listの管理人Wayne Cripps氏が定年を迎えられるそうです。永い間、ご苦労様でした。彼の功績には感謝以外にありません。
それに伴って、彼が20年以上に渡って管理してきた以下のサイトは閉じられることになるようです。

lute mail list, lute web page, lute tablature page, Lutes For Sale

追記:
Wayne氏のコンテンツはLSA公式という訳でなく、LSAが認知していたコンテンツというのが正しいようです。
一連のコンテンツはLSAが引き継ぐ方向で検討すると、会長のNancy氏が見解を出しました。