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2024年9月30日月曜日

Libro del axedrez, dados e tablas (Alfonso X, 1283)

 ヨーロッパに現れた最初のリュート

Libro del axedrez, dados e tablas (Alfonso X, 1283)

一見'udのように見えるが、よく見るとこれはリュート。

フレットを有し、ペグボックスはほぼ直角に曲がって直線的。

('udはフレットを持たず、ペグボックスは曲線的)

キリスト教徒の女性がこの楽器を演奏している。これ以前の'udの図像ではアラブの演奏者が演奏している。(METの解説を要約)

何故、キリスト教徒と分かるのか? 多分、服装や髪型、髪飾りから...。

数年前に調べたときは、文献の挿絵での画質の良くないものしか見つけられませんでしたが、先日、スペインの国有財産を管理する組織が、全ページの高精細スキャン画像を公開していることを知りました。




2020年4月30日木曜日

Vihuelistes Espagnols

François DRY
Théorie Musicale et Technique Instrumentale d'après les Écrits et les Œuvres des Vihuelistes Espagnols. 1536-1593.

ヴィウエラについて、時代背景、作曲家、作品の解釈、演奏技術、等々。述べられています。700ページもあるので読むのは大変(日本語でも)。
音楽学者のFrançois Dryは16-17世紀の音楽を研究。これはその博士論文。

リュート属楽器の演奏家Gérard Rebours氏のサイトでつい最近公開されました。



2019年12月3日火曜日

LIURE DE PIECES POUR LA GVITTARRE DÉDIÉ AVROY PAR ROBERT DE VISÉE, 1686

ついでながら、1686年の第2集の助言部分も気になったので翻訳してみた。
言うべきことは初版で全て言ったので、ここでは繰り返さないとしながらも、親指で和らげるラスゲアードと、ドットで指定された弦には触れないことについて再度説明されている。
初版の助言を習得していれば、第2集では新たに加えた助言はないので無視してもよいとある。




2019年11月7日木曜日

PRINCIPES DE L'ACOMPAGNEMENT DU CLAVECIN, PAR M.DANDRIEU

この文献では、DANDRIEUによる音度の呼称が使われています。初めて目にしたときは戸惑いましたが、5ページに描かれている音階表で説明されているので、さらなる説明は蛇足となりますが。

音階表を清書してみました。















音度 呼称 直意
I Finale 主音、終止音
II Sufinale 主音の 1 音上
III Médiante 中央、3 度
IV Soudominante ドミナントの 1 音下
V Dominante ドミナント
VI Sudominante ドミナントの 1 音上
VII Soufinale 主音の 1 音下
sur (上),  sous (下)を念頭に置くと意味は自明となります。





2019年9月21日土曜日

LIURE DE GVITTARRE DÉDIÉ AVROY COMPOSÉ PAR ROBERT DE VISÉE, 1682.

LIURE DE GVITTARRE DÉDIÉ AVROY COMPOSÉ PAR ROBERT DE VISÉE, 1682.

ADVIS(助言)の中の奏法記号の説明を和訳してみた。
フランス語の綴りや文法は混沌としていたので、1635年、それを純化するためにアカデミー・フランセーズが創設されたらしい。
1682年のこの曲集も曖昧な綴りが散見される。同じ単語でも人称・時制は同じなのに異なる綴りが現れたり、句読点pointとvirguleの使い分けがいい加減だったり、新しい文の先頭でもないのに大文字で始まったり(特に、il -> Il)、不定冠詞にaccent aiguが付いたり、.....。
フランス語が整備されていく歴史に詳しくないと、この当時の文章を読むのは容易ではないことが分かった。

【追記】
この曲集の注意書きに関する書き物があれば参考にしたいと思い、日本語に限定せずに探してみた。
 a) 原典には「こう書かれている」。
 b) それに対するコメントはこうだ。
b)は存在したが、a)に触れたものは見つけられなかった。


























2018年5月19日土曜日

LuteIDB - Lute Iconography Database (LI)

LuteIDB - Lute Iconography Database (LI)
David van Edwards 氏により構築されデータベースをもとに、Lute Society にて内容の充実化が図られている。
















2018年5月11日金曜日

Lute Iconography

サイト Luth-Librairie でお馴染みのフランスのリュート奏者 Richard Civiol 氏から、リュートの図像 iconograph に関してまとめられた資料が公開されています。解説も付け加えられ時間をかけて体系化さたご苦労が伺えます。
当然ながら?!フランス語で書かれています。一部分は英語に訳されていますが...。


2017年8月25日金曜日

小倉俊著:ギター辞典1,2

クラシックギター系の楽譜は既に処分してしまったのですが、書籍が残っていました。本棚を占拠するだけで今後読み返すことはありません。外箱は少し傷んでいますが、本の中身には書き込みや汚れ等は一切なく綺麗なので、音大の図書館に寄贈するつもりです。

小倉俊著:音楽の友社
 ギター辞典1-歴史と人名
 昭和45年6月1日発行 第1刷
 定価 1600円

 ギター辞典2-演奏と記譜法
 昭和49年4月1日発行 第1刷
 定価 3400円



2016年3月9日水曜日

ニ短調調弦

バロックリュートはニ短調調弦が定着していますが、色々な試みがありました。
"AN INTRODUCTION TO FRENCH LUTE MUSIC OF THE XVIIth CENTURY" アントニー・ベイルス、小川伊作翻訳によりますと、「ニ短調調弦がきわめて早い時期に用いられたのに、一般的に受け入れられたのは1650年代になってからというのは興味深い。」とあります。
出典として、"Tablature de differents autheurs sur les accords nouveaux", Pierre Ballard, 1638が紹介されています。高音側6コースのみを見たときは以下のように分類されます。

1631年版:
[A d g h d' f#']
[A d g b d' f']

1638年版:
[A d g b d' f']
[A d g h d' f']
[A d g h d' f#']
[A d f a d' f']

1631年版ではバス弦の違いも入れると3通りになります。





















2015年9月6日日曜日

Tiorba/timeline

Matthew Jones氏によるテオルボに関する歴史的資料が時系列にまとめられたものです。
Italy、France、Germany、Englandの国別に見ることもできます。
話は1566年のAlessandro Piccinini born in Bolognaから。
facebook版もあります。


2015年8月15日土曜日

Renaissance & Baroque Music Chronology

ルネッサンス、バロック期の音楽家の活動時期が、リスト形式、グラフィカルな年表形式でまとめられています。参考にさせていただきます。

2015年8月9日日曜日

Semibrevity

A blog about early music pioneers
Anne Pimlott Baker 著の Oxford Dictionary of National Biography に認可を得て加筆されたものです。
Arnold Dolmetsch、David Munrow、 Gustav Leonhardt をはじめ、古楽の著名な先駆者が登場します。

2014年3月11日火曜日

Basso Continuo Sources


Basso Continuo Sources のサイトにて、通奏低音のソースがまとめられた資料を公開してくれています。ただ、ただ、感謝です。
また、他にもソースを知っていれば知らせて欲しいと呼び掛けています。
Interesting informations for bassocontinuo sources!

2014年1月20日月曜日

Matthew Jones氏のテオルボのページ

Matthew Jones氏のテオルボのページ
歴史を時系列に追いかけて整理されています。
中々の労作。テオルボについて知りたいことがあったら、このページをたずねるとよい。
Facebook版もあります。

2013年9月8日日曜日

Minkoffの在庫

Lute Cornerでお馴染みのAndreas Schlegel氏がMinkoffの在庫の世話をしてくれています。
従来価格の半額とはありがたく、欲しかった人には朗報です。

Lute, Guitar系:

JOBIN, Bernhard, b.?-c.1594
Das erste [-ander] Buch newerlessner fleissiger ettlicher viel schöner Lautenstück [von artlichen Fantaseyen, lieblichen teütschen, frantzösischen und italiänischen Liedern, künstl

STRAUBE, Rudolf, 1717-c.1780
Due sonate a liuto solo.

GALILEI, Michelagnolo, b.?-1631
Il primo libro d’intabolatura di liuto. Introduction par C. Chauvel.

ROTTA, Antonio, c.1495-1549
Intabolatura de lauto, di ricercari, motetti, balli, madrigali. Canzon francese da lui composti & intabulati & novamente posti in luce. Libro primo.

JACQUOT, Albert
La lutherie lorraine et français depuis ses origines jusqa’à nos jours, d’après les archives locales.

FRANCISQUE, Antoine, c.1575-1605
Le trésor d’Orphée. Livre de tablature de luth contenant une susane un jour, plusieurs fantaisies, préludes, passemaises, gaillardes, pavanes d’Angleterre, pavannes espagnolle, fin

Manuscrit Béthune. Tablature d’angélique (luth). (Bibliothèque Nationale, Paris, Rés. 169). Introduction de François Lesure. Index.

BAILLEUX, Antoine, b.?-1791 & LEMOINE, A.-M.
Méthode de guittarres par musique et tablature / [A.M. Lemoine:] Nouvelle méthode courte et facile pour la guitarre à l’usage des commençans.

BAILLON, Pierre-Jean, 18th c.
Nouvelle méthode de guitarre selon le sistème des meilleurs auteurs, contenant les moyens les plus clairs et les plus aisés pour apprendre à accompagner une voix et parvenir à joue

DOISY, Charles, 18-19th c.
Principes généraux de la guitarre dédiés à Madame Bonaparte.

MINGUET Y YROL, Pablo, fl.1733-1775
Reglas y advertencias generales que enseñan el modo de tañer todos los instrumentos mejores, y mas usuales, como son la guitarra, tiple, vandola, cythara, clavicordio, organo, harp

FALCKENHAGEN, Adam, 1697-1761
Sonate di liuto solo

HUREL, Charles, 17th c.
Tablature de luth et de théorbe, ca.1675. Fac-similé du Ms PLM 17524 BDG, The Pierpont Morgan Library, New York. Préface de François Lesure.

L’HOYER, Antoine de, 18-19th c.
Œuvres pour la guitare. Préface de François Lesure.

2013年4月27日土曜日

COTHENER BACH HEFTE


1995年にケーテンのレオポルト城を訪れた時に館内のショップで購入しました。
バイオリンパルティータ第2番のシャコンヌの奏法が詳細に解説されています。CDも付属しており歌詞の付いたシャコンヌはここで初めて聴きました。
私はバイオリンは弾けませんので、オブジェとして本棚に置いてあります。

2013年1月31日木曜日

La Canción del Emperador(2)


オリジナルは、Mille Regretz de Josquin des Prez. ジョスカン・デ・プレの「千々の悲嘆」

楽譜の冒頭に書かれている文章と3つの記号について。
現代の私たちは、ドレミファソラシドのテトラコードを当たり前のように使っていますが、中世・ルネサンス期には、ヘキサコードが使われていたようです。
Frank Koonce著、"The Renaissance Vihuela & Guitar in Sixteenth-Century Spain"によりますと、
楽譜の冒頭に書かれているスペイン語は、
En la quinta en el tercer traste esta la clave de fefaut.
  5コース3フレットはF(fa ut)
En la tercera e el primer traste esta la clave de solfaut.
  3コース1フレットはC(sol fa ut)
らしいですが、何のことかよく分かりません。

3つの菱形のコース=F
ダブルクロスハッチのコース=C
3つ目はテンポ指示らしいです。


2013年1月29日火曜日

La Canción del Emperador


Los seys libros del Delphin de musica de cifras para taner vihuela hechos por Luys de Narbaez.
大昔に、ギターで弾いていたのを思い出しました。
その時のギターはこれです。今も健在。

2013年1月26日土曜日

Guardame Las Vacas.


Los seys libros del Delphin de musica de cifras para taner vihuela hechos por Luys de Narbaez.
ナルバエスと言えば、「牝牛を見張れ」。 「牝牛」とは、「恋敵の女」であると。