これまで、テオルボの指板上弦5,6,7コースはPyramidの巻弦を使っていました。ですが、ピラミッドの巻弦はバテて音色がボケてくるのが速いです。ピラミッドの巻弦を使ってきた理由は、拡張弦との間での音色のギャップが少ないことです。
いつか、ガット弦に変えようと思っていたこともあり、指板上の5,6,7コースをAquilaのガット弦に替えてみました。確かにガット弦らしい柔らかい音色になりましたが。その反面、拡張弦(Gamut)との間での音色のギャップが広がってしまいました。
今、練習している曲の通奏低音では、指板上の7コースと拡張弦の8コースとの間を行き来しますので、音色のギャップは困った問題です。拡張弦はその性質上、細い弦を長く張っていて、その弦長に対してよりブリッジ寄りに弾いていることになるので、ガット弦であっても倍音が豊富になりますが、指板上の弦は倍音が抑えられています。
弦の選定により解消できるのか....。
2019年10月18日金曜日
Musée des Beaux-Arts - Musées de Strasbourg
研究資料調査のために度々渡仏する息子が、ストラスブールに行ったときに美術館にも立ち寄って写真を撮ってきました(公式サイトでは幾つかの画像が公開されています)。
ALLÉGORIE DE LA MUSIQUE
Michele Desubleo (vers 1630)
MUSICIENS ET SOLDATS
Valentin de Boulogne (Coulommiers, 1591 - Rome, 1632) Vers 1626
LE JOUEUR DE LUTH
Giovanni Busi, dit Cariani (Bergame, vers 1485 - Venise, après 1547)
ALLÉGORIE DU REPENTIR
Cornelis Cornelisz van Haarlem (1616)
ALLÉGORIE DE LA MUSIQUE
Michele Desubleo (vers 1630)
MUSICIENS ET SOLDATS
Valentin de Boulogne (Coulommiers, 1591 - Rome, 1632) Vers 1626
LE JOUEUR DE LUTH
Giovanni Busi, dit Cariani (Bergame, vers 1485 - Venise, après 1547)
ALLÉGORIE DU REPENTIR
Cornelis Cornelisz van Haarlem (1616)
2019年10月12日土曜日
壁に掛ける
最近は、小さな楽器は壁に掛けるようにしているので気軽に楽器を触れられます。
「ケースを開けたら弦が切れていた」というのはよくあることですが、こうしておくと、切れる瞬間に立ち会えるかもと期待しましたが、部屋から出ていた時に切れてしまいました。
「ケースを開けたら弦が切れていた」というのはよくあることですが、こうしておくと、切れる瞬間に立ち会えるかもと期待しましたが、部屋から出ていた時に切れてしまいました。
2019年10月10日木曜日
Francesco Corbetta
Varii scherzi di sonate per la chitarra spagnola. Libro quarto. 1648
Francesco Corbettaのこの曲集は、唯一、F-Pn Gallicaから入手できる。
ただ、....
余白が広過ぎて正味の楽譜領域が狭いのでタブレットで見るには実用的でなく、印刷して使うとしても事情は変わらず、かつ、周辺の黒い部分が目障りなだけでなく、プリンタのトナーを無駄に消耗してしまうので非経済的。
やむを得ず、画像処理ソフトを使って各ページの画像をトリミングして、A4用紙1枚に2ページ分を置いてみた。
Francesco Corbettaのこの曲集は、唯一、F-Pn Gallicaから入手できる。
ただ、....
余白が広過ぎて正味の楽譜領域が狭いのでタブレットで見るには実用的でなく、印刷して使うとしても事情は変わらず、かつ、周辺の黒い部分が目障りなだけでなく、プリンタのトナーを無駄に消耗してしまうので非経済的。
やむを得ず、画像処理ソフトを使って各ページの画像をトリミングして、A4用紙1枚に2ページ分を置いてみた。
2019年9月29日日曜日
フェルメールの時代の音楽
9月28日、佐保山茶論。今回はバルコニー席より。どの和音も澄んでいて綺麗な響きが届きました。かすかに触れただけのはずの音もよく聴こえます。
プログラムは昨年録音して、本日に間に合う予定だったCDに収録されたものです。
ヨハネス・フレズノー(Johennes Fresneau)は本邦初演になります。同時期に元お弟子さんのEdward Martin氏も録音しているので、ダブらない選曲とされたそうです。
プログラムに記載はありませんが、Moutonの組曲の最後はChaconneです。
録音ではLorenz Greiffが使われ、当然今回もと期待しましたが、この夏は乗り切れず補修のために入院となったそうです。本日の使用楽器はMartin de Witteかと思いましたが、Richard Bergでした。
庵を出る時の西の空は珍しい雲がかかっていて綺麗でした。
プログラムは昨年録音して、本日に間に合う予定だったCDに収録されたものです。
ヨハネス・フレズノー(Johennes Fresneau)は本邦初演になります。同時期に元お弟子さんのEdward Martin氏も録音しているので、ダブらない選曲とされたそうです。
プログラムに記載はありませんが、Moutonの組曲の最後はChaconneです。
録音ではLorenz Greiffが使われ、当然今回もと期待しましたが、この夏は乗り切れず補修のために入院となったそうです。本日の使用楽器はMartin de Witteかと思いましたが、Richard Bergでした。
庵を出る時の西の空は珍しい雲がかかっていて綺麗でした。
途中、渋滞はなく、名古屋の自宅まで丁度2時間でした。
2019年9月21日土曜日
LIURE DE GVITTARRE DÉDIÉ AVROY COMPOSÉ PAR ROBERT DE VISÉE, 1682.
LIURE DE GVITTARRE DÉDIÉ AVROY COMPOSÉ PAR ROBERT DE VISÉE, 1682.
ADVIS(助言)の中の奏法記号の説明を和訳してみた。
フランス語の綴りや文法は混沌としていたので、1635年、それを純化するためにアカデミー・フランセーズが創設されたらしい。
1682年のこの曲集も曖昧な綴りが散見される。同じ単語でも人称・時制は同じなのに異なる綴りが現れたり、句読点pointとvirguleの使い分けがいい加減だったり、新しい文の先頭でもないのに大文字で始まったり(特に、il -> Il)、不定冠詞にaccent aiguが付いたり、.....。
フランス語が整備されていく歴史に詳しくないと、この当時の文章を読むのは容易ではないことが分かった。
【追記】
この曲集の注意書きに関する書き物があれば参考にしたいと思い、日本語に限定せずに探してみた。
a) 原典には「こう書かれている」。
b) それに対するコメントはこうだ。
b)は存在したが、a)に触れたものは見つけられなかった。
ADVIS(助言)の中の奏法記号の説明を和訳してみた。
フランス語の綴りや文法は混沌としていたので、1635年、それを純化するためにアカデミー・フランセーズが創設されたらしい。
1682年のこの曲集も曖昧な綴りが散見される。同じ単語でも人称・時制は同じなのに異なる綴りが現れたり、句読点pointとvirguleの使い分けがいい加減だったり、新しい文の先頭でもないのに大文字で始まったり(特に、il -> Il)、不定冠詞にaccent aiguが付いたり、.....。
フランス語が整備されていく歴史に詳しくないと、この当時の文章を読むのは容易ではないことが分かった。
【追記】
この曲集の注意書きに関する書き物があれば参考にしたいと思い、日本語に限定せずに探してみた。
a) 原典には「こう書かれている」。
b) それに対するコメントはこうだ。
b)は存在したが、a)に触れたものは見つけられなかった。
2019年9月13日金曜日
2019年9月12日木曜日
著作物等の保護期間延長
TPP-環太平洋パートナーシップの発効(2018年12月30日付)に伴い、著作権の保護期間が延長されていたとは知りませんでした。
日本ではこれまで著作物の保護期間は著作者の死後50年でしたが、70年に延長されました。
クラシック音楽、ましてや、古楽において、オリジナル楽譜(ファクシミリ)を使う人には全く関係なさそうですが、20世紀初頭に発行されたモダン・エディションについては、まだ、著作保護期間内のものがある可能性があるので注意が必要となります。
詳しくはこちら -> 文化庁ホームページ
日本ではこれまで著作物の保護期間は著作者の死後50年でしたが、70年に延長されました。
クラシック音楽、ましてや、古楽において、オリジナル楽譜(ファクシミリ)を使う人には全く関係なさそうですが、20世紀初頭に発行されたモダン・エディションについては、まだ、著作保護期間内のものがある可能性があるので注意が必要となります。
詳しくはこちら -> 文化庁ホームページ
2019年9月2日月曜日
2019年8月30日金曜日
Pièces de théorbe et de luth mises en partition, de Visée
Pièces de théorbe et de luth mises en partition, de Visée
Bibliothèque municipale, Besançon
ユーザ登録しなくても無料で閲覧できます。ホームページの画面上で閲覧する場合、拡大して詳細がわかる高解像度の画像を見ることができます。
ダウンロードもできますが、その画像は顰蹙(ひんしゅく)を買わない程度のギリギリの低品質画像です。
何故、Vaudry de Saizenayと同等の高品質画像をダウンロードできるようにしないのでしょうね。
IMSLP, MusOpen, Palo Alto, Scribd 他で見られるものは、Besançon市図書館のものが使われているようで、どれも低品質です。
汚れ・シミ等がクリーンアップされて、高品質で読みやすいファクシミリ・エディションが幾つか出版されています。
ATELIER PHILIDOR(Toronto), Arte Tripharia(Madrid), Mark A. Meadow(Basel),...
私は10数年前に、Arte Tripharia(Madrid)の楽譜を買っていました。
ダウンロードした低解像度画像 (Low Resolutions)
別の方法で入手した高解像度画像 (High Resolutions)
同じ図書館のVaudry de Saizenayは、汚れ等がほとんどなく、解像度もコントラストも高いので、そのままで使うのに全く問題ありません。
しかし、残念ながら、この曲集Pièces de théorbe et de luthは高解像画像であっても、あまり嬉しくありません。保存状態の悪さによるシミ、汚れ、変色があり、紙質の悪さ、または、使ったインクによるものか、裏写りが目立ちます。また、印刷機の調整不良と思われる余計な縁線等...、ノイズが多いです。
ファクシミリ・エディションの有難さがこんな時に良く分かります。
Bibliothèque municipale, Besançon
ユーザ登録しなくても無料で閲覧できます。ホームページの画面上で閲覧する場合、拡大して詳細がわかる高解像度の画像を見ることができます。
ダウンロードもできますが、その画像は顰蹙(ひんしゅく)を買わない程度のギリギリの低品質画像です。
何故、Vaudry de Saizenayと同等の高品質画像をダウンロードできるようにしないのでしょうね。
IMSLP, MusOpen, Palo Alto, Scribd 他で見られるものは、Besançon市図書館のものが使われているようで、どれも低品質です。
汚れ・シミ等がクリーンアップされて、高品質で読みやすいファクシミリ・エディションが幾つか出版されています。
ATELIER PHILIDOR(Toronto), Arte Tripharia(Madrid), Mark A. Meadow(Basel),...
私は10数年前に、Arte Tripharia(Madrid)の楽譜を買っていました。
ダウンロードした低解像度画像 (Low Resolutions)
別の方法で入手した高解像度画像 (High Resolutions)
Arte Tripharia(Madrid)
同じ図書館のVaudry de Saizenayは、汚れ等がほとんどなく、解像度もコントラストも高いので、そのままで使うのに全く問題ありません。
しかし、残念ながら、この曲集Pièces de théorbe et de luthは高解像画像であっても、あまり嬉しくありません。保存状態の悪さによるシミ、汚れ、変色があり、紙質の悪さ、または、使ったインクによるものか、裏写りが目立ちます。また、印刷機の調整不良と思われる余計な縁線等...、ノイズが多いです。
ファクシミリ・エディションの有難さがこんな時に良く分かります。
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