2009年3月6日金曜日

Wax presented by Paolo Busato


気にするかどうかにもよりますが、リュートが汚れてきたらクリーニングしたくはなります。
小指の当たる部分の汚れについては、神経質になリ過ぎるのはいかがなものかとは思いますが。
その汚れはそのリュートとそれを弾き込んだ演奏者の共同の勲章でもあります。逆に言えば、演奏するために入手されたリュートでありながら、汚れのない新品同様のリュートであるならば、それは楽器としての価値の低いリュートだったのでしょうね。
でも、汚れって落とせるものかどうかは(技術系の人間としては)興味がありました。
何らかの方法で取り合えずの汚れは落としたとしても(実は試してみたのです。確かに表面は綺麗になりますが。)、その代償として表面の保護機能が損なわれてしまう場合があります。
それで、その後のケアーはどうするか。そのようなことを私のリュートを作った製作家Paolo Busato氏に相談しました。
私のリュートの表面板はワックス仕上げということで、仕上げに使ったワックスと同じものを少量送ってくれました。少量とは言っても、1、2回で使い切れる量ではないような。
いずれにせよ、製作家とは親しくなっておくものですね。