"AN INTRODUCTION TO FRENCH LUTE MUSIC OF THE XVIIth CENTURY" アントニー・ベイルス、小川伊作翻訳によりますと、「ニ短調調弦がきわめて早い時期に用いられたのに、一般的に受け入れられたのは1650年代になってからというのは興味深い。」とあります。
出典として、"Tablature de differents autheurs sur les accords nouveaux", Pierre Ballard, 1638が紹介されています。高音側6コースのみを見たときは以下のように分類されます。
1631年版:
[A d g h d' f#']
[A d g b d' f']
1638年版:
[A d g b d' f']
[A d g h d' f']
[A d g h d' f#']
[A d f a d' f']
1631年版ではバス弦の違いも入れると3通りになります。