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2020年8月16日日曜日

Julian Bream

ジュリアン・ブリームの訃報、既に伝わっている通りです。

BBC : Julian Bream: Classical guitarist dies aged 87

NewYork Times : Julian Bream, Maestro of Guitar and Lute, Dies at 87

The Guardian : Julian Bream obituary

学生の頃、「バッハのリュート組曲」に初めて触れたLPです。何度も何度も聴き返したものでした。自分も弾いてみたいと果敢に挑戦しましたが...。身の程知らずでした。



2020年8月6日木曜日

Avertissement : Pieces de theorbe et de lute mise en partition dessus et basse

佐藤豊彦著 バロック リュート教則本 No.49. 及び 49A.
ヴィゼーの「(拍子のない)前奏曲」“Prélude (non mesuré)"の項にて、

『彼は1716年に出版された本 Pieces de theorbe et de lute mise en partition dessus et basse の中で「タブラチュアに移し換えることができない人は、私の所へ習いに来なさい。」と書いています。』

と解説されています。

ということで、原文にあたってみました。以下が該当するセンテンスです。

Avertissement (ご留意) の後半

Plusieurs auteurs auroient peutêtre souhaite' que j'eusse nus une troisieme portee sous la partition, ou la piece eut été gravée en tablature : mais le nombre de ceux qui entendent la tablature est si petit que j'ai cru ne devoir pas grossir mon livre inutilement; d'ailleurs on me trouvera toujours dispôsé a les donner de cette maniere a ceux qui les désireront.

私のぎこちない訳文は、

『何人かの諸兄はスコアの3段目に作品のタブラチュアを記すことを望まれたかも知れません。しかし、曲集を不必要に分厚くすることはないと考えざるを得ないほどに、タブラチュアがお分かりになる方は非常に少ないのです。
ということで、希望される方には、私はいつでもその(タブラチュアの)方法をお教えする用意をしております。』

(もっと適訳があるだろうにと思いながら...)


2020年7月28日火曜日

1日に2回

今朝、部屋に来ると、5コースが切れていた。夜中に切れたのだろう。で、交換。

昨夜、5コースが切れた

夕方、PCに向かっているとき、「プツっ」という音。2コースが切れた。派手な音はしないようで。あっ、2コースのスペアがない!

夕方、プツっという音がして2コースが切れた

2020年6月9日火曜日

Français du 17ème siècle.

LIURE DE GVITTARRE DÉDIÉ AVROY COMPOSÉ PAR ROBERT DE VISÉE, 1682.
にて、「フランス語が整備されていく歴史に詳しくないと、この当時の文章を読むのは容易ではないことが分かった。」と書いた。

そこで、あまり深入りせず、フランス語が整備されていく変遷がわかるものはないかと探してみた。

フランス語の歴史 大学書林
古フランス語文法 大学書林
フランス語史(増補改訂版) 駿河台出版
フランス語史 (文庫クセジュ)  白水社
現代フランス語のできるまで―フランス語小史 白水社
 等々

手ごろな価格の本は絶版となっていて古本を探すしかないらしいが、フランス語史(増補改訂版)を入手した。新本を定価で買えた。


さっそく、17世紀の章を見てみると、

『XVII 世紀の語象に関して注意すべきことは、.... 一見したところ, 今日と同じように使われていても。実は意味に違いがあったり, 意味の強さに無視できない大きな違いがあったりすることはまれではない。』

この本には具体的な記述はない。では、何を見ればそれが分かるのだろう。道のりが長くて途方に暮れそう...。

また、

『つづり字については17世紀の主流は, ... 個人により, 印刷業者によりそのつづり字は不統一であった。』

つづり字の違いは類推可能と侮れない。時制・人称や接続法・条件法などの意味をはき違えてしまう恐れがある。

なお、この本では具体例が辞書的に列挙されているわけではないので、この本を読んだだけでは17世紀の楽譜や資料を読んでいくという目的は果たせない。

2020年5月17日日曜日

Computer Vision & Image Processing (2)

ファクシミリ画像が各国の図書館から入手できます。そのままでも使えなくはないですが、適当な画像処理を施せば読み易くすることができます。
Computer Vision & Image Processingの世界で紹介されている手法だけでは満足のいく結果は得られなかったので、やむなく核心部分を自作することで何とか目途が立ちました。一連の作業は自動化可能な仕様にしてあります。

Facsimile images are available from libraries around the world. We can use it as it is, but we can make it easier to read by applying appropriate image processing.
The method introduced in the Academic field of Computer Vision & Image Processing was not enough to obtain satisfactory results, so I had no choice but to make the core part myself. Required operations of processing are designed so that it can be automated.


Sample: Weiss London from British Library.

Original Image













Noise Suppression













Color to Gray













Image Enhancement

























2020年4月30日木曜日

Vihuelistes Espagnols

François DRY
Théorie Musicale et Technique Instrumentale d'après les Écrits et les Œuvres des Vihuelistes Espagnols. 1536-1593.

ヴィウエラについて、時代背景、作曲家、作品の解釈、演奏技術、等々。述べられています。700ページもあるので読むのは大変(日本語でも)。
音楽学者のFrançois Dryは16-17世紀の音楽を研究。これはその博士論文。

リュート属楽器の演奏家Gérard Rebours氏のサイトでつい最近公開されました。



2020年4月25日土曜日

Montfermeil et Les Misérables

Montfermeil et Les Misérables
モンフェルメイユとレ・ミゼラブル

「モンフェルメイユとルイ14世」を調べているついでに知りました。

モンフェルメイユには「ジャン・ヴァルジャンの泉」がある。ビクトル・ユーゴーVictor Hugoの小説「レ・ミゼラブルLes Misérables」の舞台となったことが由来。
(無精、私は小説を読んだことはなく、昔、映画を見ているときは、フランスの何処かの町なんだろうという程度の認識しかなく、この地名は頭には入っていなかった...。)

この泉、かつてはビュイソンの泉 Fontaine Buisson と呼ばれていたがラビムの泉 fontaine de l’Abîme と名付けられた。その後、ビクトル・ユーゴーVictor Hugoの小説「レ・ミゼラブルLes Misérables」の成功を受け、ジャン・ヴァルジャンの泉 Fontaine Jean Valjean と名付けられた。噴水は1968年に破壊されたが1985年に完全に修復された。2006年には樹木園の建設の一環として再開発されている。

Fontaine Jean Valjean
1862年にビクトル・ユーゴーの小説「レ・ミゼラブル」が出版された後、モンフェルメイユのこの噴水が大変に有名になったことから大切に扱われるようになった。泉に付けられた名前ジャン・ヴァルジャンは、小説の中で「元囚人」がこの噴水でコゼットCosette に会ったことに由来している。
テナルデイエの宿屋 l’auberge des Thénardier は、コゼットを奴隷のように働かせて、夜には村はずれの泉で水を汲んでこさせていた。亡き母ファンティーヌ Fantine との約束を果たすためモンフェルメイユにやって来たジャン・ヴァルジャンがコゼットと会った場所がこの泉だった。


ヴクトル・ユーゴーはブザンソン Besançon 出身だが、1845年頃のモンフェルメイルをよく知っていたらしい。モンフェルメイユは、今、ビクトル・ユーゴー、若いコゼット、テナルディエらを思い出させる聖地となっている。

出典 reference:
Ville de Montfermeil(モンフェルメイユ市公式ホームページ)




2020年4月23日木曜日

Montfermeil et Le Roi Soleil, Louis XIV.

モンフェルメイユとルイ14世
Montfermeil et Le Roi Soleil, Louis XIV.

パリの東方約17kmにモンフェルメイユ市はある。

Le Roi Soleil, Louis XIV 
Michel de Chamillard (1652-1721)

























モンフェルメイユは12世紀ころには記録があり、歴代の領主の保護下に置かれ、少しずつ発展してきた。中でも、モンフェルメイユ城は、アントワーヌペリシエ卿が建設し(1622-1635年)、ルイ14世の国務卿(大臣)であった大臣ミシェル・ド・シャミヤール (Michel de Chamillard (1652-1721) が1700年に完成させたもの。

モンフェルメイユ城(通称)は、グラン・シャトー (Le Grand Château) と、Rue de l’Église通りを挟んでその北にあるプティ・シャトー (Le Petit Château) の2つ。プティ・シャトーはMusée du Travail de Montfermeilとして現存する。しかし、その南には全く別の現代の建物があり、グラン・シャトーは現存しない。なお、東にあるChâteau des Cèdres de Montfermeilは1640年頃にパリ会計院の検察官Denis Neretによって建てられたものであり、グラン・シャトーではない。

Le Petit Château (Musée du Travail de Montfermeil)
追記:
[Pièces de luth et de théorbe] manuscrit, copie de Vaudry de Saizenay , 1699.
Robert de Viseeのこの作品中に、"La Montfermeil, Rondeau"があります。上記の城に関する出来事に何らかの関係があったではと考えられます。



2020年3月16日月曜日

使っている楽譜は信用できるか?

何年か前に、ヨーロッパの某国リュート協会からバロックギター曲集を買っていました。MinkoffやS.P.E.Sからの出版物からいくつかの曲を筆写して簡単な解説を加えたものです。
ところが、この曲集ではストラミングの指示の脱落や、オリジナルにはないストラミングが指示されたり、また、音の記号を隣の「線」に書き間違っていたり、音価記号の脱落、甚だしいのは16段ある曲が8段分で打ち切られていたこと等々、低次元な誤りが散在することが分かりました。
ネット上の個人が作ったフリー楽譜は最初から疑ってかかりますが、お金を出して買った「XXリュート協会」の楽譜がこれでは困りますね。責任ある執筆を願いたいところです。
回り道をしないためにも、オリジナルのファクシミリが入手できるならそれを使うのがよいでしょう。








Francesco Corbetta

Baroque Guitarで受講するのは初めてでした。
課題はFrancesco Corbetta の "Varii scherzi di sonate per la chitarra spagnola... Libro quarto." [1648] から Passachaglia と Chiacona.

アルファベートとストラミングの奏法については、バロックギター教本(洋書)を参考に練習してきたのですが、レッスンではアルファベートではない場所でのストラミングについて指摘をいただきました。振り返ってみるとその指摘事項は教本に書かれていませんでした。また、ヘミオラの箇所は意識して弾いたつもりでしたが、曖昧に聞こえるとの指摘。等々。
直接、レッスンを受けることの大事さを痛感しました。























2020年2月24日月曜日

Computer Vision & Image Processing

画像処理技術によって画像のノイズを除去することができます。最も簡単な方法は単純に周辺の画素値との平均を取ることですが、何が写っているかに関わらずそれをやってしまうと、せっかくコントラストが高かった部分をボカしてしまいます。
そこで、コントラストの高さとそこからの距離に応じて平均化する重みを変えるBilateral Filterと呼ぶ方法が考案されました。
さらには画素ごとにパラメータを変える改良版のAdaptive Bilateral Filterと呼ぶ方法があり、これをSaizenayに適用してみました。

切り替えて比べて眺めてみると分かりますが、背景のノイズが抑えられ穏やかになっていて、文字・記号は高いコントラストのままなので、浮き上がっているように見えます。
6本の水平線は少しコントラストが低下しているようにも見えますが、背景のノイズが抑えられているので、読み取りやすさという面では問題ないでしょう。というか、6線には高いコントラストは要求されないことが改めて分かります。

Original Image


Adaptive Bilateral Filter


Color to Gray Scale


対象の画像ごとに、画像の解像度や文字・記号部分の劣化程度、周辺のノイズの混在度合いによって、パラメータを決めていく必要があってこれが少し面倒ではあります。でも一旦決まってしまえば、後は流れ作業となります。MinkoffやS.P.E.S.等は、当時はこのような便利な道具がなかったので、全て手作業でやっていたでしょう。

2020年2月17日月曜日

Baroque Guitar

外出していた1時間の間に切れていました。またもや、切れる瞬間に立ち会えませんでした。




















2020年1月23日木曜日

Sindbad's Storybook Voyage.

東京ディスニー・シーのシンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ。
この楽器はウードだと思いますが、ネックにはフレットが付いています。
(ハレーションのために分かりにくいですね。Youtubeで鮮明な動画が見られます)。
しかし、こういう場面ではそれは重要なことではないでしょう。
















2019年12月5日木曜日

Vol d’un théorbe, instrument baroque rare, à Foissiat (Ain)

ブルゴーニュ地方にあるマルチメディア・ホール(salle Multimédia de Foissiat (Ain))
リハーサルのためにこのホールに来ていて、音度変化が少ないという理由でホールにテオルボを置いて帰ったそうです。彼が宿泊するホテルは非常に暑かったらしい(12月のこの季節なのに?)。

土曜日の朝、テオルボが無くなっていることに気づきました。バンジョーやアンプ、ケーブル等も盗まれているので、単に換金目的の空き巣だったかも知れません。
ホールではどのような管理をしてくれることになっていたのか、この記事には書かれていませんが、そこが気になりますね。
本番は土曜日の午後、ディジョンのThéâtre de Bourg-en-Bresseだったそですが、キャンセルせざるをえなかった。
本件から言えることは、ホールや会場に楽器を保管してもらって宿に戻るようなことがある場合は、どのように管理してくれるのかしっかり確認することが大事という、参加者や主催者への警鐘になります。

2019年10月12日土曜日

壁に掛ける

最近は、小さな楽器は壁に掛けるようにしているので気軽に楽器を触れられます。
「ケースを開けたら弦が切れていた」というのはよくあることですが、こうしておくと、切れる瞬間に立ち会えるかもと期待しましたが、部屋から出ていた時に切れてしまいました。


2019年9月12日木曜日

著作物等の保護期間延長

TPP-環太平洋パートナーシップの発効(2018年12月30日付)に伴い、著作権の保護期間が延長されていたとは知りませんでした。
日本ではこれまで著作物の保護期間は著作者の死後50年でしたが、70年に延長されました。
クラシック音楽、ましてや、古楽において、オリジナル楽譜(ファクシミリ)を使う人には全く関係なさそうですが、20世紀初頭に発行されたモダン・エディションについては、まだ、著作保護期間内のものがある可能性があるので注意が必要となります。

詳しくはこちら -> 文化庁ホームページ

2019年9月2日月曜日

Introduction à la musique classique

Introduction à la musique classique

音楽の起源から現代までの歴史全般を概観できるサイト(フランス語)です。
作曲家や作品を調べるときに重宝しそうです。






















2019年8月11日日曜日

Biwa at Shirakawa-go

白川郷で琵琶を見ることは想定外でした。
Lute and Japanese Biwa have the same ancestor.
At Shirakawa-go, a World Heritage.

























2019年7月31日水曜日

Initiation à la Basse Continue au Luth

Pascale Boquetさんの"Le Secret des Muses Volume 12, Initiation à la Basse Continue au Luth."
これまで、外国語はほとんど活字を通してしか読んだことがない私にとって、この教本は読むのに苦労しました。フランス語が分かる/分からない以前に、何という文字が書かれているのかが分からないのです。Boquetさんの手書きは丁寧なのですが。
筆記体と活字の対比表のようなものがないかネット上で色々探しましたが見つからずでした。別目的で買った文法書に表があったので、これを眺めながら読み進めました。