2022年4月3日日曜日

不要な領域を消す

 写ってしまった人や物を、あたかも、最初から写っていなかったかのように補正するソフト

いくつもありますが、得意なのは、背景が草むらや草原、樹木の茂、砂浜、砂利路面、水面、空など、どれもきめ細かいパターンが広がっているものです。

皆さん、草の葉の1枚1枚は微妙に形や向きが違っていても、いちいち気にしていませんよね。

原理は簡単。消したい領域の周辺の画像をコピペしているだけです。きめ細かいパターンが背景なら、それをコピペしておけば人の目を騙せるのです。

(1枚の画像のみを用いて人物等で隠れた領域を復元することは不可能です)

そのコピペの時にボカシを入れたり、どの領域からコピーするか、消したい領域の輪郭を自動抽出するなど、開発者にによって個性があります。

当然ですが、きめ細かいパターンが広がっていない背景の写真では残念な結果になります。期待はしていませんでしたが、ファクシミリのクリーニングにおいては、背景部分の汚れやシミにに限って言えば、汚れていない領域をコピペすることで問題ないですが、文字や線の擦れや汚れの修復においては、このようなソフトは殆ど役に立ちません。


桜折る馬鹿、....。 通行人もいません。

水面が背景だと全く分からない。

左の人は上手く消せた。中央の2人のいた場所がおかしなことに。右の人は消せたが。

お兄さんがいた場所がおかしなことに。

銅像があった場所はモダンアート?!

コピペで誤魔化そうとするとこうなる。

他の部分からのコピペでは解決できない問題