ロバート・ダウランドはVarietie of lute lessons(1610)にて、どのゲージをフレットに使うかを説明しています。
また、luteshop.co.ukの記事では、以下のように読み直しています。
So the first two frets should be the same size as the fourth course (perhaps about .75mm), the third and fourth the same size as the third course (about .60mm), the fifth and sixth the same size as the second course (about .50mm) and the rest the same size as the trebles (about .40mm).
これは、Varietie of lute lessons(1610)の文章説明の次ページの図から、countra tenor = 4コース、great meane = 3コース、small meane = 2コース、treble = 1コースであることが分かるので、そのように言えることになります。
全体に細いゲージなので、それだけアクションも低く設定され、弾き易い楽器になるでしょう。ちなみに、この記事では、John Dowland (1610)とありますが、Robart Dowland (1610)の間違いです。
2次資料、3次資料からは確証が得られず、分からないことがあったりします。原典に接するとより広い知見が得られる可能性があるでしょう。時間的余裕があればですが。