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2008年11月17日月曜日

メトロポリタン美術館

本日、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)に行ってきました。
ローラン・ド・ラ・イールの「音楽の寓意」、迫力がありますね。
Misaさんのページ(古楽画廊)のこれです。http://gallerymisa.hp.infoseek.co.jp/theorbo/theorbo17.html

楽譜もしっかり読めます。アップ写真を撮りました。
(メトロポリタンはムービーは禁止ですが、写真はOKです。)
帰国したら、一度、チャレンジしてみようと思います。

その他、カラバッジョの作品他もここにあるのは知っていましたので、しっかり、現物を見てきました。

メトロポリタンは見学順路はあるようですが、他の美術館に比べ、分かりにくかったです。何度も同じ部屋に来てしまいました。

結局、フェルメールの「窓辺でリュートを弾く女」は鑑賞することはできませんでした。

2008年7月26日土曜日

花の聖母教会のレリーフ

フィレンツェの花の聖母教会のファサードのレリーフにはリュートがあることを写真で紹介しましたが、このレリーフはAugusto Passaglia とAmos-Giuseppe Cassioli兄弟の手になるものであることがわかりました。

大聖堂の公式ホームページによれば、ファサードのブロンズレリーフについて、以下のような説明があります。

1887年
 大聖堂のファサードが完成
1888年
 ファサードの2つのブロンズドアの製作コンペ
 Augusto Passaglia とAmos-Giuseppe Cassioli兄弟が獲得
1897年
 Augusto Passagliaの手になる左側のブロンズレリーフが完成
    (5人の内、真ん中の女神がリュートを弾いている)
1899年
 Cassioli兄弟の手になる右側のブロンズレリーフが完成
    (5人の内、右から2人目の女神がリュートを弾いている)

ファサードのレリーフは後代になってからの作品なんですね。
15,6世紀からのものと勝手に思い込んでいました。

"Santa Maria del Fiore大聖堂"と言ったり、"花の聖母教会"と言ったりしていますが、同じことですのでご容赦を。

Santa Maria del Fiore大聖堂の大時計


Santa Maria del Fiore大聖堂での写真を整理していたら、この写真にはリュートが描かれていることに気付きました。
大聖堂に行ったとき、ファサードをくぐって、後ろの壁を振り返るとこの大時計があったので、写真を撮っておいたのでしたが、そのときには気付いていません。

この大時計は、初期ルネッサンスの画家パオロ・ウッチェロ(Paolo Uccello, 1397-1475)の手になるものと、大聖堂のガイドブックに解説されています。

右側の3つのアーチの中央です。ボディーの大きなリュートですね。

彼は、有名なサン・ロマーノの戦い(The Battle of San Romano)を描いた人です。この絵は、アルノ渓谷のサン・ロマーノでフィレンツェ軍(メディチ軍)がシエナ軍と壮烈に戦った史実をリアルに現しているらしいです。この話題は半年くらい前にテレビで紹介されていたのを見た記憶があります。


2008年6月13日金曜日

ヴァザーリの回廊



ウフィツィ美術館の窓からこのようにヴァザーリの回廊(ヴェッキオ橋)の全景が眺められるのですね。

アーモイタリアという、私のような語学も含めてイタリアに不案内な人たちをサポートしてくれているイタリア在住の若い日本人のグループがあります。
http://www.amoitalia.com/

今回、ウフィツィ美術館の予約を取ることでお世話になり、おかげで、並ばすに入場することができました。
正確に言うと、予約している時間が来るまでは並びます(それは当然です)。
また、飛行機に乗るとき程ではないのですが、セキュリティチェックのために並びました。しかし、係員たちは仕事の要領が悪いですね。テキパキ動いてくれれば並ぶ時間はうんと短縮できるはずなんですが。でも、日本人の方がせっかちなのでしょう。

いずれにせよ、アーモイタリアの存在には感謝しています。

ウフィツィ美術館



今回、初めてウフィツィ美術館に行くことができました。

ここは、チマブーエやジョットのフレスコ画をはじめ、ボティチェリやダビンチ、カラバッジョ他、ネッサンスの大家の作品が高い密度で展示されています。
どこかで見た絵の「本物」群を直にしっかり見ることができました。

パリのルーブルを「デパート」とするなら、ウフィツィは「専門店」として充実していたという印象です。
ルーブルは見て歩くのに大変疲れますが、ウフィツィもやはり疲れました。でも、それは、前日にサンタ・マリア・デル・フィオーレのクーポラ(大きなドーム)の上まで昇ったせいかも知れません。

そう言えば、ウフィツィの脇では、エレアコのギターで懐かしいクラシックギター曲を聞かせるギタリストがいて、娘にチップを置いて来ることを託しました。

2008年6月12日木曜日

「奏楽の天使」 ロッソ・フィオレンティーノ


リュートに何らか関わっている人は、この絵をどこかで見たことがあると思います。
この度、フィレンツェのウフィッツィ美術館で本物を見ることができました。

同美術館の公式ガイドブック(シンプル版で10ユーロ)によりますと、
この絵はこれ自身で独立した作品と考えられていたが、最近行なわれた反響試験の結果によると、聖母と聖人たちが描かれていた消息不明の祭壇画の一部であった可能性があるということが分かってきた。
この愛らしい小天使は階段に座っていたに違いなく、この絵の表面には階段の平行線が残っている。
とあります。
なるほど、そう言えば、そのような構図は、
ANGELICO, Fra       : The Coronation of the Virgin
MONTAGNA, Bartolomeo : Madonna and Child Enthroned with Saints
VIVARINI, Alvise : Altarpiece of St Ambrose
CARPACCIO, Vittore  : Presentation of Jesus in the Temple
などで、類例をよく目にしています。
なお、ここにアップした写真は、同美術館内の売店で売られていたマグネット(よく冷蔵庫などに張って使っている)の絵をスキャナで取り込んだものです。

2008年6月11日水曜日

花の聖母教会



フィレンツェと言えば、世界遺産に登録されている歴史地区にあるサンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母教会)です。
白、ピンク、青系の大理石のこの教会は、噂どおりに美しいです。外観を眺めるだけでも、何時まで眺めていても満足感が味わえます。
ところで、この教会のファサードの大きな門に彫られているものに目が行ってしまいました。こんなところでリュート?に遭遇するとは思っていませんでいた。中世以降、リュートは天使の奏でる楽器でしたので、不思議に思ってはいけないのです。

2008年6月10日火曜日

Tieffenbrucker workshop 3













Tieffenbruckerのworkshopの直ぐ近くにSan Salvador教会があります。
この教会はTieffenbruckerが洗礼や結婚・葬式などで生涯で関わった場所です。
この教会も訪れるのを忘れないようにと、リュート製作家Paolo Busato氏からアドバイスがありました。
残念ながら当日は教会の中には入れませんでした。

Tieffenbrucker workshop 2













Tieffenbruckerのworkshopの建物まで行ってきました。
“A History of the Lute from Antiquity to the Renaissance"に紹介されていたそのままの建物がありました。
狭い路地を通って行くんですね。”道”の広さの感覚が日本と違っているので、見過ごして通過してしまうところでした。日本流に言えば、家と家の隙間にある狭い路地なので、「その家に用のない人は通ってはいけない」というような感覚です。
でも、建物の壁面に"Calle dei stagneri"と通りの名前が書かれているので、これでよいのだということがわかります。ベネティアには人がすれ違えない程の狭い道もあるようです。
場所の特定にはパドヴァのリュート製作家Paolo Busato氏からアドバイスももらいました。

手前の運河はしきりにゴンドラが行き交いし、正に、ベネティアの空気を漂わせていました。
こんな水辺でリュートが作られていたのかと感慨深いものがありました。

2008年5月26日月曜日

Tieffenbrucker workshop

色々な文献で紹介されていますが、リュート製作家として著名なTieffenbruckerは、ヴェネティアで活躍した人です。
このブログでも紹介していますが、私のバロックリュートもTieffenbruckerモデルです。

ここがTieffenbruckerのworkshopであったに違いないという建物が分かっており、直ぐ側には、彼の洗礼や、結婚、葬式にまつわった教会もあるそうです。
“A History of the Lute from Antiquity to the Renaissance"にも紹介されています。

6月にベネティアを観光しますが、この"聖地"を見逃すことはできません。
しかし、迷路のベネティアで、無事たどり着けるのか不安が......。