2020年8月6日木曜日

Avertissement : Pieces de theorbe et de lute mise en partition dessus et basse

佐藤豊彦著 バロック リュート教則本 No.49. 及び 49A.
ヴィゼーの「(拍子のない)前奏曲」“Prélude (non mesuré)"の項にて、

『彼は1716年に出版された本 Pieces de theorbe et de lute mise en partition dessus et basse の中で「タブラチュアに移し換えることができない人は、私の所へ習いに来なさい。」と書いています。』

と解説されています。

ということで、原文にあたってみました。以下が該当するセンテンスです。

Avertissement (ご留意) の後半

Plusieurs auteurs auroient peutêtre souhaite' que j'eusse nus une troisieme portee sous la partition, ou la piece eut été gravée en tablature : mais le nombre de ceux qui entendent la tablature est si petit que j'ai cru ne devoir pas grossir mon livre inutilement; d'ailleurs on me trouvera toujours dispôsé a les donner de cette maniere a ceux qui les désireront.

私のぎこちない訳文は、

『何人かの諸兄はスコアの3段目に作品のタブラチュアを記すことを望まれたかも知れません。しかし、曲集を不必要に分厚くすることはないと考えざるを得ないほどに、タブラチュアがお分かりになる方は非常に少ないのです。
ということで、希望される方には、私はいつでもその(タブラチュアの)方法をお教えする用意をしております。』

(もっと適訳があるだろうにと思いながら...)


2020年7月28日火曜日

1日に2回

今朝、部屋に来ると、5コースが切れていた。夜中に切れたのだろう。で、交換。

昨夜、5コースが切れた

夕方、PCに向かっているとき、「プツっ」という音。2コースが切れた。派手な音はしないようで。あっ、2コースのスペアがない!

夕方、プツっという音がして2コースが切れた

2020年7月23日木曜日

Amore La Sol Mi Fa Remirare

Nadia Caristi (soprano)
Massimo Marchese (liuto)

昨年のコンサートでは、澄み切って安定感のあるナディアの歌声には没頭してしまいました。今年の4月にアメリカのレーベルから新しいアルバムがリリースされました。コンサートにはなかった新しい曲が沢山含まれています。聴いていると何だか落ち着きます。



MARCHESE RENAISSANCE TRIO in OBU, 2019.06.24 にて

2020年7月12日日曜日

弦が切れる瞬間

いつもリュートをケースに入れて保管している人は、ある時、ケースを開けたら弦が切れていたというのはよくくあることです。
最近は、ケースに入れず壁に掛けているので、切れる瞬間には立ち会えると期待していましたが、残念ながらその瞬間は部屋にいないことが多く...。
本日、やっと立ち会えました。切れる瞬間は派手な音がするのかと思いきや、「パチッ!」ではなく「プツッ」でした。
バロックギターの第2コース、2フレット目付近がケバ立ってきていたので替え時と思っていたところでした。

第2コースの1本が

壁掛けは便利です

2020年7月4日土曜日

Summer course with Andrew Lawrence-King

講習会の数々がコロナ禍で中止を余儀なくされていましたが、今月、Andrew Lawrence-Kingの古楽セミナーがエストニアのHiiumaa島で開催されることに。
ところで、ストラディバリウスはハープも作っていたのですね。1681年製だそうです。



バロック期のフランス語を読むための辞書

Dictionnaire de l’Académie François. 1694

“Luth”の項:
冒頭でリュートは「弦を弾いて演奏する楽器のひとつ」と説明するも、以降はリュートについて話すときに出てきそうな用語が羅列されていて、それらは何なのかは全く説明されていない。
「純化主義」により多くの語が排除されたそうだが、そうだとして、このような空虚な語の羅列は何なのだろう。知らない人には何を言っているのかわからないでしょう。
1762年版では綴り字が「改善」されてきてはいるものの、記述内容に変更はない。

Dictionnaire de l’Académie François. 1694


Dictionnaire Universel Francois Et Latin, Vulgairement Appele Dictionnaire de Trevoux. 1771
(Furetiere, Dictionnaire universel. 1690 を受け継いで進化させた辞書)

“Luth”の項:
リュートとはどんなものか説明している。時代と共に弦の数が増えたこと、ボディ、ボウル、ペグボックス、ネックなど各部の呼称や材料・構造、ガット弦が張られることや調弦についても触れている。ブローニュのリュートは良い材料を使いその音色も美しいと書かれ、価格まで記述されている。

Dictionnaire Universel Francois Et Latin, Vulgairement Appele Dictionnaire de Trevoux. 1771

幾つかのフランス語史に関する書籍や解説によると、Académieの辞書は偏狭な理想主義により、古語や新語、俗語、専門用語、写実的な言葉などが排除され、豊かさや多様性への配慮がない。
一方、Trevouxの辞書では、技術的・専門的な語彙も扱い、デカルトやメルセンヌらの自然学の理論家のフランス語の文章も用例としている。

ということから、その時代に書かれた文芸作品を読み解くにはTrevouxの辞書が有用であることは間違いはなさそう。




2020年6月16日火曜日

High resolution images, Weiss, London (2).

All of high resolution images were reconstructed from tiled images.
It takes about five minutes with Intel i7 PC.

分割されたタイル画像から高精細画像に復元するプログラムにて、
全ページ分の画像を処理するのにIntel i7 PCで約5分かかりました。


2020年6月14日日曜日

High resolution images, Weiss, London.

High resolution images, Weiss, London also can be downloaded from the B.L.'s site.
Unfortunately, there are separated in tiled images for fast display on your browser.
Therefor certain reconstruction process should be needed.
Reconstruct them into a single whole image is easy if software is prepared.

ヴァイス、ロンドン曲集の「高解像度画像」も大英図書館からダウンロード可能です。
ただし、ブラウザでの拡大表示の高速化のために幾つものタイル画像に分割されています。公開されている分割ルールにもとづいて、1枚の画像に再構成する自動化プログラムを作ってみました。

High resolution (Reconstructed)

High resolution (part)

Normal resolution

Normal resolution (part)

2020年6月9日火曜日

Français du 17ème siècle.

LIURE DE GVITTARRE DÉDIÉ AVROY COMPOSÉ PAR ROBERT DE VISÉE, 1682.
にて、「フランス語が整備されていく歴史に詳しくないと、この当時の文章を読むのは容易ではないことが分かった。」と書いた。

そこで、あまり深入りせず、フランス語が整備されていく変遷がわかるものはないかと探してみた。

フランス語の歴史 大学書林
古フランス語文法 大学書林
フランス語史(増補改訂版) 駿河台出版
フランス語史 (文庫クセジュ)  白水社
現代フランス語のできるまで―フランス語小史 白水社
 等々

手ごろな価格の本は絶版となっていて古本を探すしかないらしいが、フランス語史(増補改訂版)を入手した。新本を定価で買えた。


さっそく、17世紀の章を見てみると、

『XVII 世紀の語象に関して注意すべきことは、.... 一見したところ, 今日と同じように使われていても。実は意味に違いがあったり, 意味の強さに無視できない大きな違いがあったりすることはまれではない。』

この本には具体的な記述はない。では、何を見ればそれが分かるのだろう。道のりが長くて途方に暮れそう...。

また、

『つづり字については17世紀の主流は, ... 個人により, 印刷業者によりそのつづり字は不統一であった。』

つづり字の違いは類推可能と侮れない。時制・人称や接続法・条件法などの意味をはき違えてしまう恐れがある。

なお、この本では具体例が辞書的に列挙されているわけではないので、この本を読んだだけでは17世紀の楽譜や資料を読んでいくという目的は果たせない。

2020年5月24日日曜日

Computer Vision & Image Processing (4)

小さいサムネイル画像では違いが分かりにくいので、ノーマルサイズの画像をいくつか。
Small thumbnail images are hard to see the difference, so some normal size images are here.

Original Images from British Library

























Noise suppressed Color

























Enhanced Gray