2020年2月9日日曜日

Recueil de pièces pour luth en tablature française. 1650.

フランス国立図書館 BNF Gallicaに、新しいリュート・ファクシミリが掲載されました。
Un nouveau fac-similé de luth a été publié à la Bibliothèque nationale de France: Gallica.

Recueil de pièces pour luth en tablature française. 1650. [RES VMC MS-89]
Béchon / Gaultier, Ennemond / Vincent / Pinel, Germain / Dufaut, François.

Date de mise en ligne :  28/01/2020

Prélude de Béchon.

Après correction (un outil de traitement d'image a été utilisé):

2020年1月26日日曜日

Facsimile Cleanup.

MinkoffやSPESが倒産して以降、その出版物の幾つかをスキャンしたPDFがネットに上げられています。それらにはオリジナルの部分以外に、出版時に付加された表紙や解説、インデックスも含まれ、そこには著作権が存在したはずです。また、出版社が倒産しても著作権は誰かに相続されている可能性があります。確認・了解済みなら問題ないですが。

ちなみに、Minkoff等の出版物に頼らなくても、各国図書館で公開されているファクシミリを画像処理することにより、高品質のモノクロ画像を自分で作ることができます。また、出版されていない物でも対応できます。もちろん、オリジナルの画像品質に大きく左右されますが。

--- Sample ---
[Pièces de luth et de théorbe] manuscrit, copie de Vaudry de Saizenay , 1699.
Bibliothèque municipale de Besançon

Original :

After correction (image processing tool was used) : 














2020年1月23日木曜日

Sindbad's Storybook Voyage.

東京ディスニー・シーのシンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ。
この楽器はウードだと思いますが、ネックにはフレットが付いています。
(ハレーションのために分かりにくいですね。Youtubeで鮮明な動画が見られます)。
しかし、こういう場面ではそれは重要なことではないでしょう。
















2019年12月31日火曜日

Barok-lute recital

Toyohiko Satoh - Barok-lute recital -
werken van Piccinini, Kapsberger, de Visée, Weiss en Hagen.
Harlekijn Holland ‎- 2925 511

A面、B面ともディジタル音源に落としました。片面当たり、wavで約500MBもありますので、m4aに変換しました。約35MBです。

La Grotte de Versailles de Lully


















オーディオ・セットで聴けるようにCDに焼きました。







2019年12月25日水曜日

Festival de Sablé

Thomas Dunford / Ensemble Jupiter - Concerto pour luth en ré majeur RV 93 d'Antonio Vivaldi au Festival de Sablé 2019



この半年くらいの間にリュートを新調したようですね。(ローズの欠けがなく、ローズの横まで伸びた貼りフレットもありません。)
今年のSablé音楽祭ではビバルディの協奏曲を1~3楽章通して演奏しています。ビバルディの一連の作品でレコーディングも行っていますが、彼がディレックションをしたそうです。
(Cultureboxのサイト上の問題かも知れませんが、動画が再生されるまでしばらく待たされることがあります。)

2019年12月5日木曜日

Vol d’un théorbe, instrument baroque rare, à Foissiat (Ain)

ブルゴーニュ地方にあるマルチメディア・ホール(salle Multimédia de Foissiat (Ain))
リハーサルのためにこのホールに来ていて、音度変化が少ないという理由でホールにテオルボを置いて帰ったそうです。彼が宿泊するホテルは非常に暑かったらしい(12月のこの季節なのに?)。

土曜日の朝、テオルボが無くなっていることに気づきました。バンジョーやアンプ、ケーブル等も盗まれているので、単に換金目的の空き巣だったかも知れません。
ホールではどのような管理をしてくれることになっていたのか、この記事には書かれていませんが、そこが気になりますね。
本番は土曜日の午後、ディジョンのThéâtre de Bourg-en-Bresseだったそですが、キャンセルせざるをえなかった。
本件から言えることは、ホールや会場に楽器を保管してもらって宿に戻るようなことがある場合は、どのように管理してくれるのかしっかり確認することが大事という、参加者や主催者への警鐘になります。

2019年12月3日火曜日

LIURE DE PIECES POUR LA GVITTARRE DÉDIÉ AVROY PAR ROBERT DE VISÉE, 1686

ついでながら、1686年の第2集の助言部分も気になったので翻訳してみた。
言うべきことは初版で全て言ったので、ここでは繰り返さないとしながらも、親指で和らげるラスゲアードと、ドットで指定された弦には触れないことについて再度説明されている。
初版の助言を習得していれば、第2集では新たに加えた助言はないので無視してもよいとある。




2019年11月28日木曜日

テオルボの指板上弦(2)

前回、指板上の5,6,7コースをAquilaのガット弦に替えてみたところ、ガット弦らしい柔らかい音色にはなったのですが、倍音が多く含まれる拡張弦との間での音色のギャップが広がってしまいました。
今回、5,6,7コースをGamutに換えてみました。鮮明さに欠けていた音質が幾分かはメリハリのある音質になりました。拡張弦との間での音色のギャップは心持ちだけ改善されたようです。
 5 course - Normal, Gamut
 6 course - Pistoy, Gamut
 7 course - Gimped, Gamut
しかし、拡張弦との間での音色のギャップは、同質材料の弦を使う限りは原理的に解消不可能です。
指板上限を複弦にして倍音を増やすことは一案かも知れません。どこかで試してみようと思います。拡張弦との間での音色のギャップが少ないピラミッドの巻弦に戻すことも?


2019年11月7日木曜日

PRINCIPES DE L'ACOMPAGNEMENT DU CLAVECIN, PAR M.DANDRIEU

この文献では、DANDRIEUによる音度の呼称が使われています。初めて目にしたときは戸惑いましたが、5ページに描かれている音階表で説明されているので、さらなる説明は蛇足となりますが。

音階表を清書してみました。















音度 呼称 直意
I Finale 主音、終止音
II Sufinale 主音の 1 音上
III Médiante 中央、3 度
IV Soudominante ドミナントの 1 音下
V Dominante ドミナント
VI Sudominante ドミナントの 1 音上
VII Soufinale 主音の 1 音下
sur (上),  sous (下)を念頭に置くと意味は自明となります。