2019年8月11日日曜日

Biwa at Shirakawa-go

白川郷で琵琶を見ることは想定外でした。
Lute and Japanese Biwa have the same ancestor.
At Shirakawa-go, a World Heritage.

























2019年8月6日火曜日

チューナー・アプリ

リュート用もプリセットされているチューナー・アプリ
面白そうと思ったのでテオルボ用で試したところ、開放弦の音にしか反応しません。ある意味、良くできているとも言えますが...。2コースのaには反応、3コースのfには無反応。もちろんスコルダトーラは対象外、古典音律も対象外。
結局は普通のクロマティック・チューナがリーズナブルということに。





















2019年7月31日水曜日

Initiation à la Basse Continue au Luth

Pascale Boquetさんの"Le Secret des Muses Volume 12, Initiation à la Basse Continue au Luth."
これまで、外国語はほとんど活字を通してしか読んだことがない私にとって、この教本は読むのに苦労しました。フランス語が分かる/分からない以前に、何という文字が書かれているのかが分からないのです。Boquetさんの手書きは丁寧なのですが。
筆記体と活字の対比表のようなものがないかネット上で色々探しましたが見つからずでした。別目的で買った文法書に表があったので、これを眺めながら読み進めました。













2019年7月9日火曜日

弦を交換

1週間ご無沙汰したら、1コースと2コースの一方が切れていた。
切れていなかった2コースも含めて交換。
今回は、GamutではなくUniversale。
















2019年6月25日火曜日

MARCHESE RENAISSANCE TRIO in OBU

おおぶ文化交流の杜(こもれびホール)の存在は今回初めて知りましたが、素晴らしいホールでしたよ。後に近い席に座ったのですが、ソプラノとリュート、リコーダのバランスは最高でした。ソプラノのナディアの歌声は澄み切って安定感があり没頭してしまいました。
このコンサートは大府商工会議所による主催・運営だからなのか、冒頭での「携帯の電源を落とす」「録音禁止」「撮影禁止」等のアナウンスはありませんでした。とは言え、さすがに演奏中はまずいので曲間に写真を撮らせてもらいました。
CD販売終了後、ステージに戻って3人の写真を撮ることに。久々にステージ裏にも入らせてもらいました。









2019年6月15日土曜日

ナットの間隔調整

E-flatの和音の運指は、これまでは0,2,1,4で取っていました。予め指を準備できる場合もありますが、いきなりこの形に移行することが難しい場合があります。
今回のレッスンでは、0,1,1,3で取ることができる運指のアドバイスをいただきました。ただ、この楽器は2コースと1コースの間隔が狭く、人差し指が1コースに触れてしまい易いという問題があるので、2コースと3コースについては、トレブル弦の溝を削り直してバス側に寄せて狭くすることで、2コースと1コースとの間隔を広げることにしました。
ついでに、ナットのテフロン・シートも貼り直しました。























2019年6月6日木曜日

René Mesangeau

Pièces de luth en tablature française.
  Allemande
  Allemande
  Courante // Mesangeau
  Sarabande
Pièces de clavecin de différents auteurs. Volume 1
  Sarabande de M.r Mesangeau
  Sarabande de M.r Mezangeau
Pièces de clavecin et airs de différents auteurs.
  Sarabande de M.r Mezangeau
Tablature de luthure de luth de differens auteurs, sur les accords nouveaux.
Accord par unissons et par octaves. [A d g b d' f']
  Alemande Mezangeau
  Alemande. Mezangeau
  Courante. Mezangeau
  Courante. Mezangeau
  Courante. Mezangeau
  Sarabande. Mezangeau
Accord par unissons et par octaves. [A d g h d' f#']
  Alemande. Mezangeau
  Alemande. Mezangeau
  Courante. Mezangeau
  Courante. Mezangeau
  Sarabande. Mezangeau
  Sarabande. Mezangeau

Pièces pour luth de différents auteurs, en tablature française.
  Sarabande de Mesangeau

2019年5月28日火曜日

Massimo Marchese Japan Tour 2019



1519年5月2日、アンボワーズのフランソワI世のもとで亡くなった偉大なイタリアの天才レオナルド・ダ・ヴィンチ。今年は没後ちょうど500年となることから、世界各地で様々な記念コンサートが開催されています。
2015年に初来日したMassimo Marcheseも、レオナルド・ダ・ヴィンチにちなんだプログラムを披露し、2016年のジャパン・ツアーに続いて、今回は2度目のジャパン・ツアーとなります。
北京に寄り道した後、6月下旬から7月上旬にかけて、国内各地でレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年を記念して、万能の天才 ダ・ヴィンチを称えるコンサートと講演会が、大阪、沖縄、大府、福岡、東京、高知他をにて開催されます。
イタリア文化会館-大阪の支援による全日程が決まりました。
場所や開演時間やプログラム等については、下記リンク先のページを参照ください。

 Duo concert with Nadia Caristi, sopran: 
 June 17 - Pechino, Conservatory, Lecture
       北京
 June 18 - Pechino, Italian Cultural Institute
       北京

 Ensemble Concerts with Nadia Caristi, sopran & Simone Erre, flutes: 
 June 20 - Osaka, Asacom Hall
       アサコムホール
       大阪市北区中之島2丁目3-18 中之島フェスティバルタワー
 June 22 - Okinawa, Hoshizora Community Hall
       那覇市牧志駅前ほしぞら公民館
       沖縄県那覇市泉崎1丁目1番1号
 June 24 - Obu, Obu Culture Communication Hall "allobu"
       おおぶ文化交流の杜 (愛称 allobu)
       愛知県大府市柊山町6丁目150-1
       https://allobu.jp/

 Solo Concerts: 
 June 28 - Fukuoka, Italia Kaikan
       イタリア会館 - 福岡
       福岡市中央区今泉1-18-25
 July 2 - Osaka, Italian Cultural Institute, Lecture
       イタリア文化会館 - 大阪
       大阪市北区中之島2丁目3−18 中之島フェスティバルタワー
 July 3 - Osaka, Kawai Umeda Concert Salon "Jouer"
       カワイ梅田 コンサートサロン「ジュエ」
       大阪府大阪市北区梅田1丁目1番3
 July 5 - Tokyo, Nichi Kyoukai, Lecture
       日伊協会 - 東京
       東京都港区赤坂7-2-17
 July 7 - Tokyo, Lingua Viva
       リンガビーバ - 東京
       東京都新宿区高田馬場1丁目33−6
 July 10 - Kochi, Tiac Hall
       土佐情報経理専門学校 Tiacホール
       高知県高知市上町1丁目3番6号

2019年5月23日木曜日

フレットを巻き直し

フレットを巻き直しました。
がっしり固定されているフレットは気持ちよいねすね。
黄色いフレットマークはポストイットを貼っているだけ。

Gut flets are renewd on my Renaissance lute.
The firmly fixed frets make me feel good.
Yellow flet marks are pieces of Post-it.













Adrian Le Roy, A briefe and easye instru[c]tion




















Adrian Le Roy
A briefe and easye instru[c]tion to learne the tableture to conducte and dispose thy hande unto the Lute.
Englished by J. Alford Londenor.
Imprinted at London by Jhon Kyngston for Iames Rowbotham.
1568

A briefe and easye instru[c]tion to learne the tablature…… は、EEBOやプライベートサイト、Scribdから入手可能だが、どれも実体は同じもの様にみえる。
まず、このファクシミリはこのまま使うには、以下の点でその品質の悪さが障害となる。

1. 誤植
誤文字、位置ずれ、活字が上下逆さま、置き忘れ、コース違い
音価記号(旗)の並行ずれ、誤付点

2. ノイズ(画像品質)
オリジナル曲集の紙質とインク、または、保管状態に起因すると思われるが、裏面の印刷内容が透けて見えている。ただ、裏抜けしたものは表面にと比べて淡いので、たいして判別には問題にはならないが、このファクシミリはマイクロフィルム用に撮影した画像を単純にモノクロ2値化してしまっているので、裏抜けしたものが表面と同じ濃さとなって判読を困難とするページがいくつか存在する。

ということで、このファクシミリの原典、または、この英訳版の元となったフランス語版を探してみた。

Matthew Spring1)によれば、この曲集(教本)はエリザベス1世の治世期(1558 - 1603)にイギリスに紹介するためにフランス語から英語に翻訳されているが、作曲者名が書かれていない。そして、この曲集は唯一、British Library に残されているとあるので、検索してみたが、Reading Roomのコンピュータでのみ閲覧可能とのこと。また、後に追加版として3つ曲集が出版された。これらには作曲者名が明記されている。

Book1 : A Briefe and Plaine Instruction to Set All Musicke of Eight Diuers Tunes in Tableture for the Lute. All First Written in French by Adrian Le Roy. 1574.

Book2 : A Briefe Instruction how to play on the Lute by Tablature, to conduct and dispose thy hand unto the Lute, with certaine easie lessons for that purpose. 1568.

Book3 : The thirde book for the lute conteining diuerfe Psalmes and many fine excellent Tunes which follows the English translation of Le Roy's Instruction . . . for the lute published in London in 1574.

上記3冊は合本されて出版されている(Eebo Editions, Proquest, 2010/7/13)。Book2はA briefe and easye instru[c]tion to learne the tablature…… の前半部分と内容は同じであるが、印字品質の悪さはA briefe and easye instru[c]tion to learne the tablature……と同じである。
幸運にも、3冊の合本と全く同一内容のファクシミリがBNF - Gallicaで閲覧できる。こちらの方はカラー画像なので濃淡があり、裏抜けしてはいるが読み取りやすい。

A briefe and easye instru[c]tion to learne the tablature……が出版された1568以前としてはAdrian Le Roy とRobert I Ballardは1551 ~1567年の間に10冊のリュート曲集を出版している2)。この中のどれかが英訳されたと考えられる。
なお、以下の3冊の存在は確認できるが、どれも英訳の元となった曲集ではない。

I. Premier livre de tabulature de luth, contenant plusieurs Motetz, Chansons, Fantasies, Pauanes, Gaillardes, Almandes, Branles, tant simples qu'autres: Le tout composé Par Le Roy, Adrian. Table, Paris, 1551.

II. Tiers livre de tabulature de luth, CONtenant vingt & vn Pseaulmes, Le tout mis selon le subiet par Le Roy, Adrian. - Paris, 1552.

III. SIXIESME LIVRE DE LVTH, CONTENANT PLVsieurs chansons nouuellement mises en Tabulature / PAR Le Roy, Adrian. .... Paris, 1559.

1568年以降ではあるが、1571年に以下が出版され現存している2)
Livre d'air de cours miz sur le luth. Paris: l'Auteur & Robert Ballard, 1571.

Matthew Spring1)を読み進めると、Le Roy の最初のリュート教本は
Breve et facile instruction pour apprendre la tablature, à bien accorder, conduire et disposer la main sur Luth published in Paris, 1567.
であり、おそらく、これが、A briefe and easye instru[c]tion to learne the tablature…… の元となった曲集であろう。残念ながらこの曲集は失われている。色々探しても見つからなかった理由はこれだろう。

ということで、幾つかのページについては、画像編集ソフトを使って修正してみた。

1) The Lute In Britain: A History Of The Instrument And Its Music. Matthew Spring, 2006.
2) Luth et luthistes en France au tournant du XVIIe siècle (1571-1623). Alexis Risler, 2004.