2008年9月27日土曜日

ガット弦を張ってみました

本日、ペグ調整もやりながら、ガット弦(Gut Strings)を張ってみました。

これまでのナイルガットとの違いを徐々に分かっていくのだとは思いますが、第一印象は、音の角が取れ丸みが出てきました。楽器との距離が近づいた感じです。これからが楽しみです。

ガット弦を張った楽器は、
Paolo Busato 2006
Seven course lute after V.Venere (Padova 1592).

注文数を間違えていたことから、3コースの片側は、まだ、ナイルガットです。

ガット弦注文しました。(4)

9月26日にAquilaからガット弦が届きました。

イタリアの郵便事情が疑わしいのか、今回はFedExで送られてきました。
23日に送ったというメールが来て、3日で届いています。

夏のバカンス期間でもまじめに仕事をして、このようにスピーディにできる事業者もいるんですね。
(事業者のポリシーや従業員教育によるものなのか、個人のパーソナリティによるのかは分かりませんが)

2008年9月18日木曜日

ガット弦注文しました。(3)

8月19日に発送したというメールが来ているのに、まだ、届いていませんでしたが、本日、イタリア国内で行方不明となったことが郵便局からの情報で確認できたという連絡がAquilaからありました。

メールをくれたのは秘書の女性ですが、本来の担当者はバカンス中のため、何をすればいいか勝手が分からず困惑している様子が伺えました。
こちらの住所等の記載に不備がなければ、再送のためは、顧客の負担はないという契約になっているということと同時に、「一刻を争わないので慌てなくてよいですよ」と返事をしておきました。

2008年9月8日月曜日

ナットのメンテナンス3


リュートはペグボックスが直角に近く折れ曲がっているため調弦がやりづらいです。

特に、ナットからペグまでの距離が長いと、この間の弦が伸びてしまい、さらに、音を合わせにくくしています。バロックリュートでは6コース、7コースが相当しますが、ペグを回しても、音が安定する位置がスリップして、期待する音程に合わせることができない場合があります。



"Historical Lute Construction" Robert Lundberg(著)ではナットに以下の処置を施すとあります。
①Polish grooves with a fine linen thread and fine pilishing compound.
②Wax the nut with microcrystalline wax and it is finished.

①は効果を確認済みですが、②についてはまだ経験していませんでした。
"microcrystalline wax"は見つけることができませんでしたが、色々調べていると、丁度、この目的のための製品が売られていることはわかりました。Lizard Spit / SLN10 Slick Nutz(写真右)です。
弦楽器ならどんな楽器でも(バイオリン、ギター、エレキギターなど)使えるようです。木やプラスチック、骨などに使えるとあります。ナットの摩擦を低減する天然成分の潤滑剤で、グラファイトが配合されており黒色です。
使ってみました。期待を裏切りません。
バロックリュートの6・7コースに使ってみましたら、ある張力を超えるとナットの位置でスリップする現象が抑えられ、期待する音程に合わせることが億劫でなくなりました。
7コースルネッサンスリュートの7コースのバス弦はペグボックスの外側で巻くようになっているのですが、ナット部分は直角以上に曲がっているため合わせるのが大変でしたが、スムースに調弦できるようになりました。
鉛筆でやってみたときは効果はほとんど感じませんでしたが、焼結カーボンと天然グラファイトの違いだけなのでしょうか。他にも何か入っているのでしょう。市価は2100円でしたが高いとは思いません。
ちなみに写真左はペグ調整用のベビーパウダーです。

2008年9月5日金曜日

ガット弦注文しました。(2)

8月19日に発送したというメールが来ているのですが、まだ、ガット弦は届いていません。
ジュンイチさんの場合、26日に発送のメールが来て、29日には届いたそうで。
Aquilaに問い合わせたら間違いなく発送しており、トラッキングナンバーを教えてくれました。
9月2日時点では、未だ、セントレアの郵便局に入っていないそうです。ということは、イタリア国内で止まっているのでしょう。郵便業界も夏は仕事よりもバカンスが優先するようですね。

郵便局からイタリアの局に問い合わせてもらっていますが、このシーズンですから、「日本国内では有り得ないのですが、イタリアの場合、返事か来るのに3週間はかかってしまいます。」だそうで。
Aquilaにも連絡をいれたら、ご担当はバカンスでした。

要するに、”夏にヨーロッパ人に仕事することを期待する”ことが間違っているようで。
フランス人は夏でなくても仕事しませんけど。(・・・また余計なことを言いました)