2008年3月16日日曜日

ベニスの商人

アンドレアス・ショル(Andreas Scholl)のフィーチャーによる音楽が流れる映画「ベニスの商人」は素晴らしいかったです。DVDは何度も見てしまいました。
3年位前の映画なのに、今頃、何?ということですが、カウンターテナーのアンドレアス・ショルはバーゼルスコラカントルムで教卓をとっているということを、つい最近、中川さんのページで知ったものですから。

ドゥカーレ宮殿やリアルト橋でのロケが初めて?許されたらしいです。映画の冒頭で、ユダヤ人がキリスト教徒に橋の上から落とされるシーンがありますが、これは、リアルト橋のようです。カメラマンも芸術家です。カメラワークがベネティアの光と影の美しさを最大限に引き出しています。さらに音楽が引き立てる。シェークスピアの物語の良さはもちろんですが、アルパチーノの名演も素晴らしく、申し分ない作品です。

リン・コリンズが扮するポーシャは、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」や「春」を思い出させました。この人が同じ映画の中で男の弁護士役を演じたらしいですが、そう言われても分からないくらいの名演でした。
もちろん、あちこちの場面でリュートが出てきます。ルネッサンスギターも。古楽好きにはたまりません。

DVD ASIN: B000E5LIRK(アマゾンで買えます。レンタルショップで借りられます)
CD  DEECA B0003804-02 (オリジナル・サウンドトラック) 廃盤になったらしいです。