2021年4月9日金曜日
Lecture by Paul O'Dette
2021年3月15日月曜日
manuscriptorium
チェコの国立図書館が提供するサービス manuscriptorium
古楽系のファクシミリが沢山公開されています。
公開されているファクシミリ画像は、数年前にはなかった「透かし」が施されています。
Loutnová tabulatura, Lautenbuch des Casimir Comes a Werdenberg et Namischt, von 1713, [A 13.268]
について、右欄のFacsimiles: pdfに no water marks バーションを掲載しました。
2021年2月24日水曜日
Tree Edition
昨年末にTree EditionのAlbert Reyerman氏の訃報とともに、しばらく、休業状態になるとのアナウンスがありました。氏の功績にはリュートファンとして感謝したいと思います。
ただ、誰かが継いで再開するのだろうと思っていましたが、そうではないようです。
イギリスのリュート協会のWebページ上で、Tree Editionのこれまでの出版物のpdfが公開されました。ということは、Tree Editionが再開する考えはないということのようです。
pdfの公開に際して心配なのは、現在活動中の著作者の著作権、もっと細かく言うと、著作者の死後70年経過していない著作物の著作権の扱いです。著作権を出版社に譲渡する契約をしているのであれば問題ないですが。
2021年2月7日日曜日
Surface Pro 7
2021年1月12日火曜日
ナットを調整
バロックリュートの弦高が低くなるようにナットを調整しました。
ナットの溝を深くするのではなく、ナットの底面を一様に削っていく方法を取ります。
ナットの厚みがこれまでより1コースの外側で0.3mm、11コースの外側で0.4mm薄くなったところで取り付けてみると、1コースと1フレットの隙間は0.2~0.3mmになっているようです。
シムゲージがないので、公称0.1mm厚さの紙の枚数で測っているので怪しいですが。これだけの差で左手での押さえ易さが向上した気がします。しばらく様子を見る必要はあります。
PS:
Lundbergの本にはナットの作り方が大まかに書かれています。残念ながら、適切な溝の断面形状や綺麗に円弧状に掘る留意点、弦高はどのように調整するのかなど、微妙な部分は書かれていませんので、他からの情報も必要となります。
2020年12月30日水曜日
"Campanae Parisienses" 「パリの鐘」
Besard, Jean-Baptiste, 1567-1617
Novus partus sive concertationes musicae. 1617.
この作品集の中に納められている"Campanae Parisienses" 「パリの鐘」はレスピーギのリュートのための古風な舞曲とアリアにも取り入れられてちょっと有名になったかも知れません。
この作品集は、以下の3つの図書館で参照できます。
(A-Wn) Österreichische Nationalbibliothek, Musiksammlung, Wien [MS75192-4°MUS MAG]
(D-Mbs) Bayerische Staatsbibliothek, München [BSB Mus.ms. 4123]
(US-Wc) The Library of Congress, Music Division, Washington, D.C. [M1490.B51]
残念ながら、古い印刷技術・製紙技術で作られたものなので、これら3つのどれも見ても、文字や横線の裏抜けが強くて読み取り難いです。
そこで、今回はUS-Wcの曲集から「パリの鐘」の部分をクリーニングしてみました。ここでは、エッジ保存型ノイズ除去フィルターとコントラスト補正、適応的な2値化処理を施しました。i7のPCで約1分かかります。大分、見易くなっています。完全にはノイズを落とし切れていませんが、パラメータを追い込めばもっと綺麗になるはずです。
Original (US-Wc) |
After Cleaning |
2020年12月29日火曜日
フレットガット
ロバート・ダウランドはVarietie of lute lessons(1610)にて、どのゲージをフレットに使うかを説明しています。
また、luteshop.co.ukの記事では、以下のように読み直しています。
So the first two frets should be the same size as the fourth course (perhaps about .75mm), the third and fourth the same size as the third course (about .60mm), the fifth and sixth the same size as the second course (about .50mm) and the rest the same size as the trebles (about .40mm).
これは、Varietie of lute lessons(1610)の文章説明の次ページの図から、countra tenor = 4コース、great meane = 3コース、small meane = 2コース、treble = 1コースであることが分かるので、そのように言えることになります。
全体に細いゲージなので、それだけアクションも低く設定され、弾き易い楽器になるでしょう。ちなみに、この記事では、John Dowland (1610)とありますが、Robart Dowland (1610)の間違いです。
2次資料、3次資料からは確証が得られず、分からないことがあったりします。原典に接するとより広い知見が得られる可能性があるでしょう。時間的余裕があればですが。
2020年11月29日日曜日
LA GUITARE DU ROI - XAVIER DIAZ-LATORRE
2020年11月16日月曜日
Giacomo Carissimi, Luigi Rossi
久しぶりに Gallica を訪ねてみたら、9月に公開された楽譜がありました。
20 cantates pour voix seule et basse continue / Giacomo Carissimi, Luigi Rossi
Date de mise en ligne : 13/09/2020