2019年9月29日日曜日

フェルメールの時代の音楽

9月28日、佐保山茶論。今回はバルコニー席より。どの和音も澄んでいて綺麗な響きが届きました。かすかに触れただけのはずの音もよく聴こえます。
プログラムは昨年録音して、本日に間に合う予定だったCDに収録されたものです。
ヨハネス・フレズノー(Johennes Fresneau)は本邦初演になります。同時期に元お弟子さんのEdward Martin氏も録音しているので、ダブらない選曲とされたそうです。
プログラムに記載はありませんが、Moutonの組曲の最後はChaconneです。
録音ではLorenz Greiffが使われ、当然今回もと期待しましたが、この夏は乗り切れず補修のために入院となったそうです。本日の使用楽器はMartin de Witteかと思いましたが、Richard Bergでした。







庵を出る時の西の空は珍しい雲がかかっていて綺麗でした。


途中、渋滞はなく、名古屋の自宅まで丁度2時間でした。

2019年9月21日土曜日

LIURE DE GVITTARRE DÉDIÉ AVROY COMPOSÉ PAR ROBERT DE VISÉE, 1682.

LIURE DE GVITTARRE DÉDIÉ AVROY COMPOSÉ PAR ROBERT DE VISÉE, 1682.

ADVIS(助言)の中の奏法記号の説明を和訳してみた。
フランス語の綴りや文法は混沌としていたので、1635年、それを純化するためにアカデミー・フランセーズが創設されたらしい。
1682年のこの曲集も曖昧な綴りが散見される。同じ単語でも人称・時制は同じなのに異なる綴りが現れたり、句読点pointとvirguleの使い分けがいい加減だったり、新しい文の先頭でもないのに大文字で始まったり(特に、il -> Il)、不定冠詞にaccent aiguが付いたり、.....。
フランス語が整備されていく歴史に詳しくないと、この当時の文章を読むのは容易ではないことが分かった。

【追記】
この曲集の注意書きに関する書き物があれば参考にしたいと思い、日本語に限定せずに探してみた。
 a) 原典には「こう書かれている」。
 b) それに対するコメントはこうだ。
b)は存在したが、a)に触れたものは見つけられなかった。


























2019年9月13日金曜日

LGS伊豆合宿2019

リュート&アーリーギター・ソサエティ(LGS)の合宿セミナー。今回は通奏低音を主目的に参加しました。教本などの書き物には示されていない側面の幾つかに接しました。




















2019年9月12日木曜日

著作物等の保護期間延長

TPP-環太平洋パートナーシップの発効(2018年12月30日付)に伴い、著作権の保護期間が延長されていたとは知りませんでした。
日本ではこれまで著作物の保護期間は著作者の死後50年でしたが、70年に延長されました。
クラシック音楽、ましてや、古楽において、オリジナル楽譜(ファクシミリ)を使う人には全く関係なさそうですが、20世紀初頭に発行されたモダン・エディションについては、まだ、著作保護期間内のものがある可能性があるので注意が必要となります。

詳しくはこちら -> 文化庁ホームページ

2019年9月2日月曜日

Introduction à la musique classique

Introduction à la musique classique

音楽の起源から現代までの歴史全般を概観できるサイト(フランス語)です。
作曲家や作品を調べるときに重宝しそうです。






















2019年8月30日金曜日

Pièces de théorbe et de luth mises en partition, de Visée

Pièces de théorbe et de luth mises en partition, de Visée

Bibliothèque municipale, Besançon

ユーザ登録しなくても無料で閲覧できます。ホームページの画面上で閲覧する場合、拡大して詳細がわかる高解像度の画像を見ることができます。
ダウンロードもできますが、その画像は顰蹙(ひんしゅく)を買わない程度のギリギリの低品質画像です。
何故、Vaudry de Saizenayと同等の高品質画像をダウンロードできるようにしないのでしょうね。

IMSLP, MusOpen, Palo Alto, Scribd 他で見られるものは、Besançon市図書館のものが使われているようで、どれも低品質です。

汚れ・シミ等がクリーンアップされて、高品質で読みやすいファクシミリ・エディションが幾つか出版されています。
ATELIER PHILIDOR(Toronto), Arte Tripharia(Madrid), Mark A. Meadow(Basel),...
私は10数年前に、Arte Tripharia(Madrid)の楽譜を買っていました。

ダウンロードした低解像度画像 (Low Resolutions)














別の方法で入手した高解像度画像 (High Resolutions)


Arte Tripharia(Madrid)

















同じ図書館のVaudry de Saizenayは、汚れ等がほとんどなく、解像度もコントラストも高いので、そのままで使うのに全く問題ありません。
しかし、残念ながら、この曲集Pièces de théorbe et de luthは高解像画像であっても、あまり嬉しくありません。保存状態の悪さによるシミ、汚れ、変色があり、紙質の悪さ、または、使ったインクによるものか、裏写りが目立ちます。また、印刷機の調整不良と思われる余計な縁線等...、ノイズが多いです。
ファクシミリ・エディションの有難さがこんな時に良く分かります。

2019年8月11日日曜日

Biwa at Shirakawa-go

白川郷で琵琶を見ることは想定外でした。
Lute and Japanese Biwa have the same ancestor.
At Shirakawa-go, a World Heritage.

























2019年8月6日火曜日

チューナー・アプリ

リュート用もプリセットされているチューナー・アプリ
面白そうと思ったのでテオルボ用で試したところ、開放弦の音にしか反応しません。ある意味、良くできているとも言えますが...。2コースのaには反応、3コースのfには無反応。もちろんスコルダトーラは対象外、古典音律も対象外。
結局は普通のクロマティック・チューナがリーズナブルということに。





















2019年7月31日水曜日

Initiation à la Basse Continue au Luth

Pascale Boquetさんの"Le Secret des Muses Volume 12, Initiation à la Basse Continue au Luth."
これまで、外国語はほとんど活字を通してしか読んだことがない私にとって、この教本は読むのに苦労しました。フランス語が分かる/分からない以前に、何という文字が書かれているのかが分からないのです。Boquetさんの手書きは丁寧なのですが。
筆記体と活字の対比表のようなものがないかネット上で色々探しましたが見つからずでした。別目的で買った文法書に表があったので、これを眺めながら読み進めました。













2019年7月9日火曜日

弦を交換

1週間ご無沙汰したら、1コースと2コースの一方が切れていた。
切れていなかった2コースも含めて交換。
今回は、GamutではなくUniversale。