2020年5月21日木曜日

Computer Vision & Image Processing (3)

開発したソフトウェアをWeissのLondon Manuscriptに適用してみました。
この曲集の画像上のノイズの主な特徴は、裏面のインクが表面に届くことで起こるゴースト(裏抜け(strike through))です。そして、そのゴーストは本体の文字・線に比べ濃度が低いことです。ここに着目したノイズ低減を行っています。
ただし、画像処理の計算負荷は重く、Intel i7のPCを使って1枚当たり約20秒かかります。
曲集は317ページを超えますので、全画像を処理するのに約2時間かかっています。

The software I developed was applied to London Manuscript, Weiss.
The main feature of noise on the images is "strike through", and it has a lower intensity than the letters and lines of the tablature. I focused on this point.
The computation load of processing is so heavy, and it took about 20 seconds per image using an Intel i7 PC.
Since this manuscript exceeds 300 pages, it took about 2 hours to process all the images.

I prefer "Enhanced Gray" than "Augmented Binarization".

Original Images from British Library

Noise suppressed Color

Enhanced Gray

Augmented Binarization

2020年5月17日日曜日

Computer Vision & Image Processing (2)

ファクシミリ画像が各国の図書館から入手できます。そのままでも使えなくはないですが、適当な画像処理を施せば読み易くすることができます。
Computer Vision & Image Processingの世界で紹介されている手法だけでは満足のいく結果は得られなかったので、やむなく核心部分を自作することで何とか目途が立ちました。一連の作業は自動化可能な仕様にしてあります。

Facsimile images are available from libraries around the world. We can use it as it is, but we can make it easier to read by applying appropriate image processing.
The method introduced in the Academic field of Computer Vision & Image Processing was not enough to obtain satisfactory results, so I had no choice but to make the core part myself. Required operations of processing are designed so that it can be automated.


Sample: Weiss London from British Library.

Original Image













Noise Suppression













Color to Gray













Image Enhancement

























2020年5月4日月曜日

Academy of Ancient Music

Academy of Ancient Music
The Art of the Lute
with Thomas Dunford.

Recorded LIVE from London's Milton Court Concert Hall.

Thomas Dunfordは最近ページターナーを使うようになったようです。譜面台を指先で一瞬ふれています。タブレットを置いてあるのでしょう。足元にもペダルも置いています。脚を組んでリュートを支えていると曲の途中でペダルを踏みにくいような気がしますが、曲間で踏んでいるので問題ないですね。




J.S. BACH
Orchestral Suite No.2 in B minor, BWV1067 (1738-39)

JIRÁNEK
Flute Concerto in G, II. Adagio ('Mystery Music')

VIVALDI
Concerto from Trio Sonata in C major, RV82 (c.1730-31)

J.S. BACH
Suite in G minor, BWV995 (c.1727–31)

BUXTEHUDE
Trio Sonata for violin, viola da gamba and continuo in B flat major, Op.1 No.4, BuxWV255 (1694 )

VIVALDI
Concerto for Lute in D major, RV93 (c.1730-31)

2020年4月30日木曜日

Vihuelistes Espagnols

François DRY
Théorie Musicale et Technique Instrumentale d'après les Écrits et les Œuvres des Vihuelistes Espagnols. 1536-1593.

ヴィウエラについて、時代背景、作曲家、作品の解釈、演奏技術、等々。述べられています。700ページもあるので読むのは大変(日本語でも)。
音楽学者のFrançois Dryは16-17世紀の音楽を研究。これはその博士論文。

リュート属楽器の演奏家Gérard Rebours氏のサイトでつい最近公開されました。



2020年4月26日日曜日

La Montfermeil, Rondeau de Mr. de Visée.

モンフェルメイユについて調べたきっかけは、Robert de Visée のLa Montfermeil, Rondeau。
この小さな曲には3つのバージョンが残されている。

Solo:
[Pièces de luth et de théorbe] Ms., copie de Vaudry de Saizenay , 1699.
テオルボ版(p.308)
La Montfermeil, Rondeau de Mr. de Visée. (p.308)

バロックリュート版(p.64) (テオルボ版から移されたもの)
La Montfermeil, Rondeau de Mr. de Visée transp. du Theorbe. (p.64)

Ensemble:
Pièces de Théorbe et de Luth. Mises en Partition, Dessus et Basse, 1716.
旋律楽器とテオルボ(通奏低音) (p.44)

La Montfermeil. Rondeau (p.44)


Robert De Visée - "La Montsermeil" - M. Marchese



2020年4月25日土曜日

Montfermeil et Les Misérables

Montfermeil et Les Misérables
モンフェルメイユとレ・ミゼラブル

「モンフェルメイユとルイ14世」を調べているついでに知りました。

モンフェルメイユには「ジャン・ヴァルジャンの泉」がある。ビクトル・ユーゴーVictor Hugoの小説「レ・ミゼラブルLes Misérables」の舞台となったことが由来。
(無精、私は小説を読んだことはなく、昔、映画を見ているときは、フランスの何処かの町なんだろうという程度の認識しかなく、この地名は頭には入っていなかった...。)

この泉、かつてはビュイソンの泉 Fontaine Buisson と呼ばれていたがラビムの泉 fontaine de l’Abîme と名付けられた。その後、ビクトル・ユーゴーVictor Hugoの小説「レ・ミゼラブルLes Misérables」の成功を受け、ジャン・ヴァルジャンの泉 Fontaine Jean Valjean と名付けられた。噴水は1968年に破壊されたが1985年に完全に修復された。2006年には樹木園の建設の一環として再開発されている。

Fontaine Jean Valjean
1862年にビクトル・ユーゴーの小説「レ・ミゼラブル」が出版された後、モンフェルメイユのこの噴水が大変に有名になったことから大切に扱われるようになった。泉に付けられた名前ジャン・ヴァルジャンは、小説の中で「元囚人」がこの噴水でコゼットCosette に会ったことに由来している。
テナルデイエの宿屋 l’auberge des Thénardier は、コゼットを奴隷のように働かせて、夜には村はずれの泉で水を汲んでこさせていた。亡き母ファンティーヌ Fantine との約束を果たすためモンフェルメイユにやって来たジャン・ヴァルジャンがコゼットと会った場所がこの泉だった。


ヴクトル・ユーゴーはブザンソン Besançon 出身だが、1845年頃のモンフェルメイルをよく知っていたらしい。モンフェルメイユは、今、ビクトル・ユーゴー、若いコゼット、テナルディエらを思い出させる聖地となっている。

出典 reference:
Ville de Montfermeil(モンフェルメイユ市公式ホームページ)




2020年4月23日木曜日

Montfermeil et Le Roi Soleil, Louis XIV.

モンフェルメイユとルイ14世
Montfermeil et Le Roi Soleil, Louis XIV.

パリの東方約17kmにモンフェルメイユ市はある。

Le Roi Soleil, Louis XIV 
Michel de Chamillard (1652-1721)

























モンフェルメイユは12世紀ころには記録があり、歴代の領主の保護下に置かれ、少しずつ発展してきた。中でも、モンフェルメイユ城は、アントワーヌペリシエ卿が建設し(1622-1635年)、ルイ14世の国務卿(大臣)であった大臣ミシェル・ド・シャミヤール (Michel de Chamillard (1652-1721) が1700年に完成させたもの。

モンフェルメイユ城(通称)は、グラン・シャトー (Le Grand Château) と、Rue de l’Église通りを挟んでその北にあるプティ・シャトー (Le Petit Château) の2つ。プティ・シャトーはMusée du Travail de Montfermeilとして現存する。しかし、その南には全く別の現代の建物があり、グラン・シャトーは現存しない。なお、東にあるChâteau des Cèdres de Montfermeilは1640年頃にパリ会計院の検察官Denis Neretによって建てられたものであり、グラン・シャトーではない。

Le Petit Château (Musée du Travail de Montfermeil)
追記:
[Pièces de luth et de théorbe] manuscrit, copie de Vaudry de Saizenay , 1699.
Robert de Viseeのこの作品中に、"La Montfermeil, Rondeau"があります。上記の城に関する出来事に何らかの関係があったではと考えられます。



2020年4月17日金曜日

METHOD FOR THE BAROQUE LUTE

日本語版を入手しました。
Tree Editionの英語版と比べると、日本語版は前半のexercise部分は概略同じですが、後半の曲は大分入れ替えられています。その中にはテオルボでしか練習してこなかった曲のバロックリュート版があったので、試しに弾いてみたら大分手こずりました。
日本語版で復習しながら全体を通してみようと思います。新しい発見も潜んでいるはずです。
ところで、英語版の方が紙質は上質なのですが、「くるみ製本」時の接着剤が足りなかったのか、ページがバラバラになってきました。ボンドで補修しておきましょう。






















2020年3月16日月曜日

使っている楽譜は信用できるか?

何年か前に、ヨーロッパの某国リュート協会からバロックギター曲集を買っていました。MinkoffやS.P.E.Sからの出版物からいくつかの曲を筆写して簡単な解説を加えたものです。
ところが、この曲集ではストラミングの指示の脱落や、オリジナルにはないストラミングが指示されたり、また、音の記号を隣の「線」に書き間違っていたり、音価記号の脱落、甚だしいのは16段ある曲が8段分で打ち切られていたこと等々、低次元な誤りが散在することが分かりました。
ネット上の個人が作ったフリー楽譜は最初から疑ってかかりますが、お金を出して買った「XXリュート協会」の楽譜がこれでは困りますね。責任ある執筆を願いたいところです。
回り道をしないためにも、オリジナルのファクシミリが入手できるならそれを使うのがよいでしょう。








Francesco Corbetta

Baroque Guitarで受講するのは初めてでした。
課題はFrancesco Corbetta の "Varii scherzi di sonate per la chitarra spagnola... Libro quarto." [1648] から Passachaglia と Chiacona.

アルファベートとストラミングの奏法については、バロックギター教本(洋書)を参考に練習してきたのですが、レッスンではアルファベートではない場所でのストラミングについて指摘をいただきました。振り返ってみるとその指摘事項は教本に書かれていませんでした。また、ヘミオラの箇所は意識して弾いたつもりでしたが、曖昧に聞こえるとの指摘。等々。
直接、レッスンを受けることの大事さを痛感しました。