ファクシミリのクリーニングのために専用のソフトウェアを開発してきました。
これまで、Saizenayに対しては試験的に適用しただけでした。というのも、Saizenayは保存状態がよく、汚れやシミ、破れ等がなく、そのままでも問題なく使えるページが殆どだったからです。
つい最近、裏抜けのために読み難いページがあることに気づいたので、これを機会に、全ページをクリーニングしました。元データはブサンゾン図書館から購入したCD-ROMに収録されている画像です。(今はホームページから無料ダウンロードできますが、画質が悪いです。)
[Pièces de luth et de théorbe] manuscrit, copie de Vaudry de Saizenay. 1699
227ページを例に、クリーニングの効果を確認します。オリジナルでは裏抜けが強く見苦しいですが、ノイズフィルタによって気にならない位に低減され、さらに、コントラストも強調したので見易くなっています。
残念ながら、スマホのような小さな画面では区別は困難かも知れません。
1) Original from Besançon |
2) Noise suppressed & Contrast extended |
3) Augmented Binarization |