2016年6月2日木曜日

リュート奏者:佐藤豊彦「古楽に学んで」

Classic news主催の藪田益資氏によるインタビューがYoutubeにアップされています。

古楽のパイオニアとしての経験談は大いに参考になります。

Website「朝歌」にて参照できます。


2016年5月31日火曜日

《カッチーニのアヴェ・マリア》

カッチーニの作品と思いきや、実は、1970 年頃、ソ連のウラディーミル・ヴァヴィロフ(Vladimir Vavilov 1925-73)が作曲。
歌詞はただ"Ave Maria"だけを繰り返すだけなのに、映画のバックミュージック的な美しい旋律は魅力的。
ヴァヴィロフは自作を古典作曲家の名前を借りて発表する事がよくあったらしい。

Elisabeth Kulmanの豊かで美しいメゾソプラノ。吸い込まれそうです。

Caccini, Giulio - Vavilov (1925-1973) ``Ave Maria''. Elisabeth Kulman.
(動画のタイトルはカッチーニを??で囲んであり良心的)



2016年5月29日日曜日

カッチーニの《アマリリ》

Le nvove mvsiche di Givlio Caccini detto Romano
by Caccini, Giulio, 1551-1618
Published 1602
Topics Songs, Italian, Songs with continuo
Publisher Firenze : Appresso li Here di di Giorgio Marescotti

《アマリリ》はpage.12-13に。




2016年5月18日水曜日

Jakob Lindberg : Original copy of J.S.Bach’s Prelude in E flat major, BWV 998

バッハの自筆譜そのものは一部は博物館等で見られることがあります。しかし、我々が直接手に取って見ることはまずありません。見られるのはファクシミリを含むコピーとなります。
でも、世界の最高峰に位置づけられる音楽家なら、本物の自筆譜を使って演奏することもできるということもあるのです。
このビデオが示しています。かの歴史と伝統を誇るオークション、クリスティにバッハのリュート組曲BWV998の自筆譜が取り上げられるとあります。このニュースの日付は"APRIL 1, 2016"でしたので、既に落札されたかも知れません。
競売に出される前に、Jakob Lindbergがこの自筆譜について語り、また、演奏されました。



















2016年5月14日土曜日

Massimo Marchese - Japan tour 2016

マッシモ・メルケーゼ ジャパンツアー2016
                                   更新:2016年6月6日
1. 2016年6月22日(水)【京都】
レクチャー
“語るように奏でる”リュートの響き:《イタリア・ルネサンス=バロック期の詩と音楽》
  La voce del liuto: poesia, musica del recitar sonando tra ‘500-’600 in Italia.

会場:立命館大学衣笠キャンパス、敬学館(KEIGAKUKAN HALL)、221室
時間:16:20-17:50
主催:大阪MOZART協会、イタリア文化会館-大阪
共催:立命館大学・現代イタリア文学研究会
費用:入場無料・予約不要
URL:
http://www.iicosaka.esteri.it/iic_osaka/it/gli_eventi/calendario/2016/06/la-voce-del-liuto-poesia-musica.html

申し込みはこちら
問合せ先:大阪MOZART協会 


2. 2016年6月22日(水)【京都】
《リュートリサイタル in 京都》

会場:京都市国際交流協会イベントホール
時間:19:30-20:30 (19:00開場)
演奏:J.H.カプスペルガー、A.ピッチニーニ、
    P.P.ライモンド、G.A.ドーニ、A.ヴィヴァルディ
主催:大阪MOZART協会、イタリア文化会館-大阪
共催:立命館大学・現代イタリア文学研究会
入場:無料(要予約)
URL:
http://www.iicosaka.esteri.it/iic_osaka/ja/gli_eventi/calendario/2016/06/kyoto-recital-di-liuto-a-kyoto.html

申し込みはこちら
問合せ先:大阪MOZART協会 


3. 2016年6月25日(土)【熊本】
講演会とコンサート
歴史的リュートの研究者にしてイタリア屈指のリュート奏者マッシモ・マルケーゼ(イタリア・アレッサンドリア音楽院“A.ヴィヴァルディ”古楽科教授)を招聘し、イタリアのルネサンス、バロック時代の「響き」について、熊本在住の研究者とともに多角的に論じ、同マルケーゼ氏による歴史的リュートを用いたソロ・コンサートを提供する。

会場:熊本大学くすのき会館レセプションルーム
時間:13:00~16:40 講演会/ラウンド・テーブル
   17:00~18:30 コンサート
主催:熊本大学
主催:熊本大学教育学部音楽科、熊本大学教育学部美術科
共催:熊本大学文学部(西洋史研究室・芸術学研究室)、熊本大学工学部
後援:イタリア文化会館大阪、ザルツブルク・モーツァルテウム財団、大阪モーツァルト協会
協力:熊本大学政策創造研究教育センター、熊本大学グローバル教育センター
費用:聴講・参加無料

http://www.iicosaka.esteri.it/iic_osaka/ja/gli_eventi/calendario/2016/06/giornata-di-studio-la-voce-del.html


4. 2016年6月26日(日)【福岡】
会場:SPAZIO ART GALLERY - イタリア会館・福岡
時間:17:00(開場16:30)
主催:イタリア文化会館 - 大阪 & イタリア会館・福岡
入場:3500円 (1ドリンク付)
   限定50席・要予約
問合せ:イタリア会館・福岡 TEL: 092-761-8570
演奏: J.H.カプスペルガー、A.ピッチニーニ、P.P.ライモンド、G.A.ドーニ、A.ヴィヴァルデ
URL:
http://centroblog.exblog.jp/22917029/


5. 2016年7月3日,10日,17日【大阪】
IIC大阪:リュートマスタークラス M.マルケーゼ
会場:大阪市北区中之島2-3-18中之島フェスティバルタワー17階、イタリア文化会館-大阪
時間:10:00-17:00
主催:イタリア文化会館-大阪、大阪MOZART協会
後援:モーツァルテウム財団
締切:2016年6月26日
URL:
http://www.iicosaka.esteri.it/iic_osaka/ja/gli_eventi/calendario/2016/07/iic-osaka-masterclass-di-liuto.html


6. 2016年7月1日(金)【香川】
コンサート「リュートの響き」、マッシモ・マルケーゼ
会場:イタリア香川文化会館 香川県高松市六条町696-1
時間:19:00-20:30
主催:イタリア文化会館-大阪
協力:イタリア香川文化会館”SICOMORO"
入場: A pagamento  ---- 確認中

プログラム
P.P.ライモンド:
「Libro de Sonate Diverse, Como, 1601」
 Cassandra/Recercata/Balletto/Toccata/Volta in batteria/Brando
J.H.カプスペルガー(1580年-1651年)
 「Libro Primo d’Intavolatura di Lauto del Sig Gio:Girolamo Kapsberger, Nobile Alemano, In Roma 1611」
 トッカータI, コッレンテII, トッカータV, ガリアルダ
G.A.ドーニ (sec. XVII)
「Libro di Leuto」
 チャッコーナ, パッサカリア, コッレンテ
A.ピッチニーニ(1566年-1638年頃)
 Aria di saravanda in varie partite
G.Z.ロマーノ(1664年-1721年)
 ソナタIX
A.ヴィヴァルディ(1678年-1741年)
 ソナタ
URL:
http://www.iicosaka.esteri.it/iic_osaka/ja/gli_eventi/calendario/2016/07/kagawa-concerto-la-voce-del-liuto.html


7. 2016年7月2日(土)【広島】
リュートリサイタル in 広島、マッシモ・マルケーゼ
会場:広島市留学生会館 ホール
時間:18:30-20:00
主催:イタリア文化会館-大阪
協力:広島日伊協会
入場:無料

プログラム
P.P.ライモンド:
「Libro de Sonate Diverse, Como, 1601」
 Cassandra/Recercata/Balletto/Toccata/Volta in batteria/Brando
J.H.カプスペルガー(1580年-1651年)
 「Libro Primo d’Intavolatura di Lauto del Sig Gio:Girolamo Kapsberger, Nobile Alemano, In Roma 1611」
 トッカータI, コッレンテII, トッカータV, ガリアルダ
G.A.ドーニ (sec. XVII)
「Libro di Leuto」
 チャッコーナ, パッサカリア, コッレンテ
A.ピッチニーニ(1566年-1638年頃)
 Aria di saravanda in varie partite
G.Z.ロマーノ(1664年-1721年)
 ソナタIX
A.ヴィヴァルディ(1678年-1741年)
 ソナタ
URL:
http://www.iicosaka.esteri.it/iic_osaka/ja/gli_eventi/calendario/2016/07/hiroshima-recital-di-liuto.html


8. 調整中のコンサート

7月18日 名古屋
7月16日 大阪(相愛大学)

本ページは適宜更新します。


【問い合わせ】 イタリア文化会館-大阪 
       大阪MOZART協会 

2016年5月13日金曜日

Attaingnant, Basses Dances 1529

タブラチュアが載ってはいますが、リュート弾きならまずオリジナルのタブラチュアを入手すると思うので、この楽譜は買わないと思います。
アテニャンのバスダンスをピアノで弾きたい人がいるかどうか分かりませんが、大譜表やギター用5線譜に変換(編曲?)しておけば、タブラチュアに不慣れな人でもアンサンブル用へのアレンジが容易になるので便利かも知れません。
出版社はドイツのFRIEDRICH HOFMEISTER社















2016年5月10日火曜日

Massimo Marchese Master Class

イタリアのリュート奏者マッシモ・メルケーゼのマスタークラスが開催されます。

対象:
 ・ルネサンス~バロック期のリュートソロ
 ・ギターソロ
 ・リュートまたはギターと声楽のアンサンブル
 ・リュートまたはギターと他の楽器のアンサンブル
 
  その他の楽器も受講可
  初心者から上級者まで
  リュートでは、テクニックと演奏様式、通奏低音について学ぶ。
  ギターではタブラチュアの読み方、現代譜に書き換える方法、ギターでの演奏法など。
  声楽では同伴伴奏者の都合が付かない場合、講師のマルケーゼが伴奏可。

受講曲:
 ルネサンス~バロック期の音楽

スケジュール:
1.熊本(2016年6月26日)
 会場:熊本大学教育学部音楽棟1F合奏室
 締切:2016年6月10日
 時間:11時~15時
 主催:大阪MOZART協会
 共催:イタリア文化会館-大阪
 後援:モーツァルテウム財団
 協力:熊本大学政策創造研究教育センター

 熊本では25日に、講演会/ラウンド・テーブル、コンサート、懇親会も開催(聴講は参加無料)

2.大阪(2016年7月3日、10日、17日)
 会場:大阪市北区中之島2-3-18中之島フェスティバルタワー17階、イタリア文化会館-大阪
 締切:2016年6月26日
 時間:10時~17時
 主催:大阪MOZART協会、イタリア文化会館-大阪
 共催:イタリア文化会館ー大阪
 後援:モーツァルテウム財団

申し込みは、大阪MOZART協会、イタリア文化会館-大阪まで

マッシモ・メルケーゼ
1965年、イタリア・サヴォーナ生まれ。ロンドン王立音楽院にてリュートをヤコブ・リンドベルイに師事、同音楽院卒業。その後、パヴィーア高等音楽院“F. ヴィッタディーニ”においてリュートの上級ディプロマ取得。ホプキンソン・スミス、ポール・オデットらに師事。1980年より通奏低音奏者およびソリストとして国際的に活動。ヤコブ・リンドベルイ率いるリュート・オーケストラ“ドデカコルドン”のメンバーとして、エンリコ・ガッティ(バロック・ヴァイオリン/ 指揮)、ガエターノ・ナジッロ、パトリツィア・パーチェ、マルグリット・ブーフベルガーら多くの古楽奏者と競演を重ね、ソロ活動についても、イタリア国内(ミラノ、ボローニャ、パルマ、トリノ、ジェノヴァ、カリアリ、シラクーザ等)ほか、イギリス、スペイン、オランダ、ブルガリア、フィンランド、南アメリカ、中国などで行い、初来日となる2015年には、京都、大阪でリサイタルを行い、好評を博している。ほか、ユトレヒト“リュート音楽祭”、ピエモンテ音楽週間、パリ第4大学ソルボンヌ&フランス国立学術センター共催“国際バロック芸術フェスティヴァル”、テネリーフェ宗教音楽祭等から定期的に招聘されている。



LSA, Digital Facsimiles

LSAのDigital Facsimilesリンクのページが衣替えしました。
旧サイトは2015年11月に更新されていますが、
新サイトでも内容は同じで更新されていません。
背景色やフォントの色・配置が改善され見易くなっています。

Old site:
Digital Facsimiles
Historical Works for Lute and Related Instruments, Available Online

New site:
Digital Tablature Facsimiles Links
Historical Works for Lute and Related Instruments Available Online

2016年5月3日火曜日

パドヴァ式テオルボ

櫻田さんが録音に使われた「パドヴァ式テオルボ」と同じタイプの楽器が売りに出されています。
Stephen Murphy (1994)
IVO MAGHERINI (2015)

図の左、1番が「パドヴァ式テオルボ」 (Praetorius, Syntagma Musicum II)



2016年5月1日日曜日

Theorbo TORU SAKURADA

正式リリースはまだ先とのことですが、1枚、送っていただきました。
ガット弦の包容性がしっかり伝わってきます。また、バロックリュートでは当たり前でしたが、テオルボでの複弦の唸りにも初めて接しました。

録音に使われた楽器はニコ・ファアン・デア・ヴァールス作(1997年)の「パドヴァ式テオルボ」。オリジナルはウィーン美術史博物館に所蔵されているヴェンデリーノ・ヴェネーレ(1611年、パドヴァ)。この楽器は佐藤豊彦氏の要望で作られたものだそうです。

ちなみに、『テオルボは17世紀初頭のイタリアでは2種類存在したようである。プレトリウスが1619年に出版した3巻からなる音楽大全「シンタグマ・ムジクム」の第2巻にこの2つの楽器が挿絵入りで載っている(挿絵参照)。向かって右側のテオルボは「パドヴァ式テオルボ」と呼ばれ、大きなボディに対して比較的短いエクステンションの低音弦を持っている。一方で左側の「ローマ式テオルボ」はキタローネと呼ばれ、それほどまで大きくないボディであるが、低音弦は指板上の弦の2倍の長さである。』