2008年8月26日火曜日

セラックニス

夏の暑いときは、上はTシャツ一枚で過ごすことが多いです。
でも、これは、リュートにとって(体が触れる楽器は同じですが)注意すべき問題をはらんでいます。
比較的新しいセラックニス塗装の楽器は、自分の体温と湿度によって塗装面が柔らかくなり、練習に熱中している間に、Tシャツが楽器にくっついてしまいます。
気付いたときはもう遅く、楽器にくっついてしまったTシャツをベリベリッと剥がすしかなく、なすすべがありません。塗膜面にはTシャツの生地のパターンがしっかりプリントされてしまいます。
昨年、ルネッサンスリュートでやってしまいました。性懲りもなく、今年はバロックリュートでもやってしまいました。
塗膜に移ってしまった生地のパターンは、簡単に取り除く方法はありません。
リュート製作家、ギター製作家、リュートの仲間、楽器屋さん‥など、色々な人に相談してみましたが決定打は何もありませんでした。
色々なクリーナーは市販されていますが、これらは、汗や手垢、油分などの汚れを取り除くものです。数種類試してみましたが、全く、効果はありませんでした。
どうしても気に入らなければ再塗装をお願いすることになるのです、それほど目立ってしまうものでもないのです。また、再塗装するときは綺麗に塗装が剥がす必要がありますが容易ではないそうです。
「夏は要注意である。楽器と自分の体の間にセーム皮などを当てて楽器を保護しなさい。」とリュート製作家から諭されました。
それからは気を付けてセーム皮等を当てているのですが、一寸だけ弾くつもりが、いつの間にか没頭してしっかり時間が経ってしまいます。それで、今回、バロックリュートでもやってしまいました。