久しぶりにミューズ音楽館に寄ってきました。
世界の銘器展では畏れ多くもアントニオ・デ・トーレス1889年作(1800万円)に触らせていただきました。ギターの弾き方を忘れた私が何も評価できるものではありませんが、121歳を感じさせない響きでした。
主目的は加納木魂さんによる楽器診断でした。私のギターは1975年の加納さん作で、裏・横はメープル材です。同年の第9回新人ギター演奏会ではこの楽器を使いました。
かつては弾いた後はクロスで乾拭きするなど丁寧に扱っていましたが、細かい打痕傷が数か所あります。しかし、この15年位はケースに入れたままの状態だったので健康状態を心配していました。
加納さんからは「新品みたいだ」と言っていただきましたが、表面板が少し膨らんで弦高が高くなっていたということで、ナットとブリッジの調整をしていただけました。
「放ったらかしているのはもったいないと思うが、リュートに慣れるとギターの張力に負けて音が出ない」と言うと、「張力の弱い弦に替えてみたら」とサジェスチョンをいただきました。19Cギターでの弦の選定などを参考にして何か考えようと思った今日でした。