2020年11月5日木曜日

GASPAR SANZ ET LA GUITARE ESPAÑOLA ; MANUEL MORAIS

 本棚の隅にしまってあった資料を見ていたら、マニュエル・モライシュ氏によるバロック・ギターの記事が残されているのを発見しました。しかし、切り抜きがあるのは「その1」だけで、後半の「その2」がありません。この頃は現代ギターは定期購読していたはずなのに。

また、当時はバロック・ギターは持っておらず、ここに書かれている内容は何も理解していなかったと思います。

ちなみに、著者のマニュエル・モライシュ氏はLeunam Siaromが本名で、Manuel Moraisはアナグラム名だということを、バーゼル時代の同級生だった佐藤豊彦先生から伺いました。




2020年10月20日火曜日

断捨離

この10~20年使っておらず、これから先も読むことはない本。

本棚を無駄に占有しているだけなので、廃品回収に出すことにしました。

収益は福祉施設に。

廃品回収に出します。

こちらは永久保存版。


2020年10月13日火曜日

バロックギターのビリつき

 この2~3カ月、バロックギターの1コース開放弦がビリつきます。どれかフレットを押さえているとビリつきません。弦が第1フレットに触れているのかと思い、フレットをナットの下までずらして、決して弦が触れないようにしてもビリつきます。

もしかしてと思い、表面板に手で触れてみるとビリつきは収まりました。製作家に相談したら、やはり、バーの端部の接着が剥がれてきているとのことです。修理はどのような内容になるか説明してくれました。表面板の一部を剥がして隙間から膠を塗る作業になるようです。

とは言え、イタリアに送るとイタリアに送ると輸送費の方が高くつくので、国内で修理先を探しているところです。

ちなみに、天気の良い乾燥した日には問題は起こらず、雨または曇りの湿度の高い日に起こります。これはよくあることだそうです。


表面板を触るとビリつかない


2020年9月28日月曜日

半年以上使わなかったら

 半年以上、ケースに入れたままで使わなかったら....3本も切れていた。

すぐに使いたい予定はないですが、新しい弦に張り替えておきました。

でも、本当に使うときに弦を張り替えた方がよかったかも。




2020年9月24日木曜日

Tying DOUBLE FRETS on the Lute, by Xavier Díaz-Latorre

Xavier Díaz-Latorre氏がダブルフレットの巻き方を分かりやすく説明しています。
タイトに締め付けるために素手ではなくプライヤを使っています。特にずらし量が稼げない第一フレットはプライヤでしっかり締めないと上手くいかないと説明しています。




2020年9月23日水曜日

新城庵

愛知県東部の新城市にてリュートセミナー

会場は「新城庵」。もとは個人の住宅で現在は民泊用に提供されています。茶室も造りつけられている立派な木造建築です。

佐藤先生のレッスンでは、今回はRobert de Visée, Allemande GraveとContredanse (La Furstemberg)を見ていただきました。 



2020年9月6日日曜日

The Baroque Musician's Book of Grounds

 これだけ沢山の grounds (Bass Lines) をまとめたものは珍しいのではないでしょうか?

同じgroundでもいくつかの調で練習できるように作られています。

The Baroque Musician's Book of Grounds


2020年8月23日日曜日

Wayne Cripps

LSAのlute mail listの管理人Wayne Cripps氏が定年を迎えられるそうです。永い間、ご苦労様でした。彼の功績には感謝以外にありません。
それに伴って、彼が20年以上に渡って管理してきた以下のサイトは閉じられることになるようです。

lute mail list, lute web page, lute tablature page, Lutes For Sale

追記:
Wayne氏のコンテンツはLSA公式という訳でなく、LSAが認知していたコンテンツというのが正しいようです。
一連のコンテンツはLSAが引き継ぐ方向で検討すると、会長のNancy氏が見解を出しました。

2020年8月16日日曜日

Julian Bream

ジュリアン・ブリームの訃報、既に伝わっている通りです。

BBC : Julian Bream: Classical guitarist dies aged 87

NewYork Times : Julian Bream, Maestro of Guitar and Lute, Dies at 87

The Guardian : Julian Bream obituary

学生の頃、「バッハのリュート組曲」に初めて触れたLPです。何度も何度も聴き返したものでした。自分も弾いてみたいと果敢に挑戦しましたが...。身の程知らずでした。



2020年8月12日水曜日

Cabinet der Lauten

 Le Sage de Richée, Philipp Franz
Cabinet der Lauten : in welchem zu finden 12. neue Partien. 1695.
ウイーンとクラクフの図書館に所蔵されています。
(A-Wn) Österreichische Nationalbibliothek, Musiksammlung, Wien
(PL-Kj) Biblioteka Jagiellońska, Kraków

どちらもコントラストは高く読み取りやすいです。
ウイーンのものは、紙のテキスタイルによるノイズと、表面に付着した薄い汚れによるノイズがある程度です。クラクフのものは保存状態によるのか、使っていた時の扱いが良くなかったのか、黒ずんでいてムラが目立ちます。
どちらも片面にしか印刷していないので、裏抜けによるノイズの影響は受けません。

今回は、ウイーンのものをクリーニングしてみました。
1) Original (A-Wn)
Original

2) Noise suppressed & Contrast extended
  背景のノイズを抑圧し、コントラストを補正して読み易くしています。
Noise suppressed & Contrast extended

3) Augmented Binarization
  グレー化・高コントラスト化して読み易くしています。
Augmented Binarization

この作品を知るきかっけとなったのがこのCD。自分も弾いてみたいと思い、情報収集済みのファクシミリを確認したのでした。