6月5日、本日、Raquel Andueza & LA GALANIA 行って参りました。
Raquel Andueza ラケル・アンドゥエサ[ソプラノ]
LA GALANIA ラ・ガラニア[古楽アンサンブル]
Pierre Pitzl -Guitarra Barroca ピエール・ピツル[バロック・ギター]
Jesús Fernández Baena -Tiorba ヘスス・フェルナンデス・バエナ[テオルボ]
彼らとしては今回が初来日となります。
ソプラノのラケル・アンドゥエサは心の琴線に触れるかのような情熱的な歌声でした。
ラ・ガラニアは、バロック・ギターのピエール・ピツル、テオルボのヘスス・フェルナンデス・バエナの2人。頼もしくも、しっかりラケル・アンドゥエサを支えています。
最初の2曲くらいは、終わる毎に立ち上がり拍手に応えていましたが、以降は、彼女から促されるも座ったままで、彼女だけを称える気遣いが。こんな場面は初めて接しました。
柔らかく優しいプンティアード、軽やかなラスゲアードはバロックギターの良さがしっかり出ていました。テオルボも力強いが優しい特性が生きています。バス弦をフォルテで弾くときは右手小指はブリッジの外側に置いています。彼のテオルボは拡張ネックの途中にペグ?があり、そんなテオルボもあったのだろうと思っていたら、実は、フォールディングテオルボで、折りた畳むときのバス弦を保持するための支柱だったと分かりました。
宗次ホールのページで紹介されています。
プログラム
愛の苦悩~17世紀イタリア・スペインの音楽
「狂気」
アンリ・デュ・バイイ:わたしは狂気
作者不詳(17世紀):マリサパロス
作者不詳(17世紀)詩/トレンテ編:「女さまざまのサラバンド」
サンス&即興:フォリアス
リュリ:わかっている、私が死にかかっているのは
作者不詳(17世紀):「不在」
作者不詳(17世紀):あなたの瞳は
サンス:カナリオス
ケベド詩/トレンテ編:「牢屋のハカラ」
**** 休憩 ****
「苦悩」
メールラ:そんな風に思うなんて
ストロッツィ:「恋するヘラクレイトス」
作者不詳(17世紀):わたしの美しい人
カプスベルガー:パッサカリア
モンテヴェルディ:安らかにみな忘れ
コルベッタ:シャコンヌによるカプリース
マッツォッキ:怒りよ、勇敢な王者よ
モンテヴェルディ:これほどにも甘美な苦悩が
アンコールではモンデベルディと、最後に、熊本での震災に遭われた人々に向け「竹田の子守歌」を日本語で。
なお、テオルボのヘスス・フェルナンデス・バエナはハーグにて佐藤豊彦先生のお弟子さんでした。
ラケル・アンドゥエサの奇麗な写真が撮れませんでした。宗次ホールのページにてご覧ください。